2年目を迎えて飛躍するフォックスをマブスのカーライルHCが絶賛
12月17日(現地時間16日)、ダラス・マーベリックスとサクラメント・キングスが、マブスのホーム、アメリカン・エアラインズ・センターで対決した。
この日はマブスが誇る大ベテラン、ダーク・ノビツキーの今季ホームゲーム初出場だったこともあり、1万9,935人の満員御礼となったアリーナはスタンディングオベーションでレジェンドを迎え入れた。
しかしながら、16日(同15日)終了時点でウエスタン・カンファレンス6位のマブス(15勝12敗)と9位のキングス(15勝13敗)によるゲームは、アウェーのキングスが120-113でマブスをねじ伏せて今季16勝目をマーク。
キングスではディアロン・フォックスが28得点5アシスト3スティール、バディ・ヒールドが28得点4リバウンドと先発バックコートデュオが躍動。さらにネマニャ・ビエリツァが15得点10リバウンド4ブロック、ボグダン・ボグダノビッチが15得点7リバウンド5アシスト、ウィリー・コーリー・スタインが12得点8リバウンドを記録し、先発全員が2ケタ得点。マブスは新人ルカ・ドンチッチが28得点6リバウンド9アシストを挙げるも2連敗となった。
.@SacramentoKings back-court, @swipathefox & @buddyhield score 28 PTS apiece in the road win in Dallas! #SacramentoProud pic.twitter.com/2b4IF5KaWk
— NBA (@NBA) December 17, 2018
キングスは15日(同14日)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦の第4クォーター残り約3分で10点をリードしていたものの、そこから17-2のランを許して逆転負けを喫していた。
そのため、フォックスはその敗戦を無駄にせぬよう、マブス戦を戦い抜いた。試合後、フォックスは『AP』へこう明かしている。
「僕らはウォリアーズ戦で喫した敗戦について考えていたんだ。この試合でも似たような展開でリードしていたからね。だから僕らは同じ失敗をしないようにプレーを遂行していったんだ」。
試合を終えたマブスのリック・カーライルHCは、フォックスについて「彼はすばらしい若手選手。キングスにおける信じられない原動力となっている。息をのむようなスピードを持っているし、あのチームでリーダーシップを発揮している」と『ESPN』へコメント。
そしてノビツキーは、「彼は今後、リーグ全体にとってやっかいな存在になりそうだ。長い間ね」と口にしていた。
キャリア2シーズン目を迎えたフォックスは、ほぼすべての項目で昨季を上回る成績を残している。特に平均得点は11.6から18.1、平均アシストでは4.4から7.6まで伸ばしており、ショットの精度も高くなっている。
キングスが開幕からここまで勝率5割を上回るほど好調なのは、この男の成長が大きな要因となっているに違いない。このままキングスがプレーオフ出場争いを演じることができるならば、フォックスは今季のMIP(最優秀躍進選手賞)の有力候補へと浮上するだろう。