2019.03.10
2006年を最後に、プレーオフの舞台から遠ざかっているサクラメント・キングスが好調だ。12月16日(現地時間15日)終了時点でキングスは15勝13敗、大混戦のウエスタン・カンファレンスで9位と奮闘。
ウエスト8位のポートランド・トレイルブレイザーズ(16勝13敗)とはわずか0.5ゲーム差で、十分プレーオフ出場可能な好位置をキープしている。
一昨季のデイビッド・イェーガーHC就任後、徐々にだが魅力的なタレントが集結。ディアロン・フォックスとバディ・ヒールドという自慢のバックコート陣を軸に、ウィリー・コーリー・スタインやボグダン・ボグダノビッチ、ネマニャ・ビエリツァ、マービン・バグリー三世など、着々と戦力強化できていると言っていいだろう。
そのキングスは今季、王者ゴールデンステイト・ウォリアーズに2戦2敗を喫しているものの、いずれも好勝負を演じている。
11月25日(同24日)に行われた初戦は、ステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンが欠場したとはいえ、116-117という大激戦。最後はクレイ・トンプソンの決勝レイアップでウォリアーズに軍配が上がったものの、6選手が2ケタ得点を挙げる猛攻で最後まで王者を追い詰めた。
12月15日(同14日)の第2ラウンドは、ウォリアーズにカリーとグリーンが復帰し、オールスター4人衆でキングスと激突。ゲームの大半でウォリアーズがリードし、最終スコア130-125でキングスを下したものの、最後まで勝敗が分からない熱戦となった。
この試合、ウォリアーズはカリーが35得点、ケビン・デュラントが33得点、トンプソンが27得点にグリーンが14リバウンド10アシストをマーク。
キングスはヒールドが27得点、フォックスが25得点9アシスト、コーリー・スタインが22得点11リバウンドを奪うなど計5選手が2ケタ得点を挙げた。
今季初めてキングスと戦ったグリーンは、試合後に『Sactown Royalty』へこう語っている。
「彼らは今、とてもいいプレーができている。この先、このヤングチームは3、4連敗といった不振に直面するかもしれない。だが彼らにはチャンピオンシップを勝ち取った経験があるシャンプやZ-Bo(ザック・ランドルフ)といったベテランがいる。彼らのサポートが今後重要になってくる。いずれ彼らは、このリーグにおいて侮れないチームになるだろうな」。
グリーンが指摘したように、キングスには16年にクリーブランド・キャバリアーズで優勝した経験を持つシャンプことイマン・シャンパートと、ランドルフというベテランがいる。前者は今季先発として活躍、後者はローテーションから外れており、今季1試合も出場していないのだが、チームの中でベテランとして存在感を示しており、数字に残らない貢献を見せている。
もっとも、グリーンは現状でもキングスの戦いぶりを評価していた。
「彼らはすでにタフなチーム。ディアロンはとてつもない自信を持っているし、ウィリーもそう。ボグダノビッチやバディも確固たる自信を身に付けてプレーしている。それに彼らは速いんだ。ディアロンとウィリーはリーグで最も速い選手かと思うほど、とんでもない速さなんだ」。
今後もこの勢いを持続し、今季プレーオフ出場を果たすこととなれば、キングスはますます侮れないチームになりそうだ。
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