11月上旬を最後にロケッツと決別、レイカーズ入りとのウワサも流れたが…
昨季終了時点でキャリア平均24.1得点を誇っていたリーグ有数のスコアラー、カーメロ・アンソニーは、今季からヒューストン・ロケッツに加入するも、11月9日(現地時間8日)のオクラホマシティ・サンダー戦を最後にロケッツと決別。
ロケッツに所属こそしているものの、複数の現地メディアによると、カーメロは今後ロケッツの一員として戦列復帰することはないという。新たなチームでプレーできるよう、現在もチーム側とコンタクトを取っているのだが、進展がないというのが現状だ。
キャリア16シーズン目の今季、カーメロはロケッツで10試合(うち先発は2試合)に出場。平均29.4分13.4得点5.4リバウンドを記録したものの、フィールドゴール成功率40.5パーセント、3ポイント成功率32.8パーセントと不発に終わっていた。
今月上旬、現地メディア『The Athletic』は2003年のドラフト同期であるレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がカーメロとのプレーに関心があると報じていたものの、12月8日(同7日)に地元メディア『the Los Angeles Times』のブラッド・ターナー記者が否定。
レブロンはカーメロ獲得について、レイカーズのバスケットボール運営部門代表を務めるアービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)とロブ・ペリンカGMとは話していないと報じており、レイカーズはカーメロ獲得には動かないだろう、というのがもっぱらのウワサである。
アメリカ代表史上初となる3つのオリンピック金メダルを獲得したカーメロ
そんな中、カーメロの元チームメートで現在レイカーズのバックアップセンターを務めるタイソン・チャンドラーが『The Athletic』のマイケル・スコット記者へこんな言葉を残していた。
「こんな形で彼(カーメロ)のキャリアが終わるのはイヤだね。俺は彼のキャリアにふさわしくないと思う。彼がこのリーグで残してきたことを考えれば、良い形でキャリアを終える機会を手にしてほしいね」。
チャンドラーは2011年にダラス・マーベリックスで優勝を経験。すると同年12月に3チーム間のトレードでニューヨーク・ニックスへ移籍し、11-12シーズンから13-14シーズンまで、カーメロと共にプレー。12-13シーズンにはイースタン・カンファレンス2位の54勝28敗を挙げ、カンファレンス・セミファイナルに進出していた。
今オフにフリーエージェント(FA)として新たなチームと契約した選手は、12月16日(同15日)からトレードすることが可能となった。そのため、近いうちにカーメロの新たな所属先が明らかになるのかもしれない。
カーメロはこれまでのキャリアで10度のオールスター選出と6度のオールNBAチーム選出に加え、アメリカ代表メンバーとしては史上初となる3度のオリンピック金メダルを獲得するという快挙を成し遂げてきた名選手。
次の所属チームでもスコアラーとして活躍できることを証明し、屈託のない笑顔を見せながらバスケットボールを楽しんでほしいものである。