レイカーズでレブロンと超強力タッグを結成すべきと語ったガーネット
12月24日(現地時間23日)、現地メディア『USA TODAY Sports』へ掲載された記事の中で、レジェンドのKGことケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)がアンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)へ語ったという言葉が注目を集めている。
ガーネットはデイビス本人に向かって、「君は毎晩、試合の身構えをする選手たちとプレーしているんじゃない。歴史に対してプレーしているんだ」と口にしたという。
そしてガーネットは、ペリカンズから移籍する時が来たと続けた。
「アンソニー・デイビスはニューオーリンズでプレーしている。彼らが無駄な日々を過ごしているとは言いたくないが、あそこでは(優勝を狙える)時が来るとは思えない。彼はチャンピオンシップを狙えるチームへと移籍し、別の選手と共にプレーすべきだ。ニューオーリンズではもう十分プレーしてきた。今こそ変化する時。実行するなら今が一番だ」。
そんなガーネットが移籍先として強く推しているのは、先日話題になったロサンゼルス・レイカーズ。現役最強プレーヤー、レブロン・ジェームズとのタッグ結成だった。
「ニューオーリンズの選手たちは、デイビスとプレーすることでトップレベルのパフォーマンスを見せることができるだろう。だがデイビスはレブロンとプレーすることで、さらにもう1ランク上のレベルの選手になることができる。恐ろしいことになるだろうね」。
ウルブズでキャリア最初の12シーズンをプレーし、リーグ最高級の万能型ビッグマンとしての地位を確立したガーネットは、07年夏に実質7対1の超大型トレードでボストン・セルティックスへと移籍した自身のことを照らし合わせていたのかもしれない。
サム・キャセール(元ミルウォーキー・バックスほか)とラトレル・スプリーウェル(元ニューヨーク・ニックスほか)という強力な相棒を得て、ガーネット率いるウルブズは04年にウエスタン・カンファレンス・ファイナルへと勝ち進んだものの、翌05年以降はプレーオフ出場さえ果たせず、勝利を求めてセルティックスへ移籍。
ポール・ピアース、レイ・アレン(共に元セルティックスほか)と共に“ビッグ3”を形成し、移籍後初となった07-08シーズンにガーネットは悲願のチャンピオンシップを獲得。その後も優勝候補の一角としてプレーを続けた。ガーネットは言う。
「デイビスはレイカーズへ移籍することができれば、少なくともトロフィーを掲げるチャンスを得ることができる。それが俺の考えだ。彼はまだそのチャンスを手にしたことがない。偉大な選手というのは、もう1人の偉大な選手とプレーすることが必要なんだ。レイカーズにいるレブロンと(ペリカンズでプレーする)デイビスは、あくまですばらしい選手の1人にすぎない。2人がチームメートとなってプレーすることで、スーパーパワーを(レイカーズに)持ち込むんだ」。
レイカーズ移籍が実現すれば、打倒ウォリアーズの一番手になることは確実?
なお、ガーネットはレイカーズがデイビスを獲得することができれば、3連覇を狙う王者ゴールデンステイト・ウォリアーズにも真っ向勝負できるだろうと考えているようだ。
「(デイビスを獲得できれば)確実にレイカーズはゴールデンステイトへ挑戦できる。彼ら(ウォリアーズ)はデイビスをオープンにすることはできない。それにデイビスはオフェンス一辺倒の選手じゃない。リング下をカバーできるし、ガードすることもできる。タフショットを打たせるに十分なサイズがあるし、ブロックショットもうまい。数多くの面でゲームに影響を及ぼすことができるんだ。とんでもない選手だからな」。
確かに、デイビスはオフェンスとディフェンスをハイレベルでこなすことができるため、リーグ屈指の“2wayプレーヤー”として定評がある。昨季はMVPと最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)の最終候補にノミネートされており、オールNBAファーストチームとオールディフェンシブファーストチーム入りを果たしたリーグ唯一の選手でもある。
ガーネットはデイビスがレブロンとの超強力タッグを結成すれば、「レブロンは自身のプレーをすべて遂行していくことだろう。いったいどうやって彼らを止めるっていうんだ? すべてはデイビス次第だ。彼がレイカーズ入りすれば、6年、いや7年もチャンピオンシップ争いに加わることができる。すごいことになりそうだ。彼の時代が訪れるのさ」と興奮気味に語っていた。
といっても、さすがにレジェンドの一言でデイビスがレイカーズへ移籍することはないだろう。だが、デイビスは22日(同21日)のレイカーズ戦を終えて「お金よりもレガシー(コートで残す功績)の方がもっと重要だ」と語っていたため、今後のペリカンズの状況によっては、自らトレードを志願する可能性は十分あると言っていいだろう。