2019.01.23
12月22日(現地時間21日)のロサンゼルス・レイカーズ戦を前に、ニューオーリンズ・ペリカンズの大黒柱、ADことアンソニー・デイビスに対してトレードに関するウワサが頻発した。
もともと、デイビスはゴールデンステイト・ウォリアーズやボストン・セルティックス、レイカーズへ移籍するのではないかと複数の現地メディアが報道していた背景があったのだが、今回はレブロン・ジェームズという世界最強プレーヤーとのタッグ結成か、ということでその報道が過熱したと言っていい。
デイビスの契約は2020-21シーズンまで残っているものの、19-20シーズン終了後にプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができる権利を持つ。
さらに、デイビスは昨季まで2年連続でオールNBAファーストチームに選出されているため、昨夏ステフィン・カリー(ウォリアーズ)やジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)が結んだ年平均4,000万ドル(約44億4,000万円)を超える“スーパーマックス契約”をペリカンズと結ぶことが可能だ。
『ESPN』によると、来夏デイビスがペリカンズと結ぶことができるスーパーマックス契約は、5年2億3,500万ドル(約260億8,500万円)。今年9月にレブロンらをクライアントに抱える『Klutch Sports Group』のリッチ・ポールを代理人へと変更したことも、このウワサを大きなものにしたと言っていいだろう。
22日(同21日)のレイカーズ戦で、デイビスはいずれもゲームハイとなる30得点20リバウンドに5アシスト1ブロックをマークしたものの、トリプルダブル(22得点12リバウンド14アシスト)をマークしたレブロン率いるレイカーズの前に、104-112で黒星を喫し、3連敗となった。
試合後、デイビスは『Yahoo Sports』へこんなことを語っていた。
「僕はお金よりもレガシーを手に入れたい。僕のことを尊敬してくれる小さな子どもたちに、ADのレガシー(コートで残した功績)を伝えたいんだ。このコミュニティーと、良きチームメートと共にハードにプレーし、チャンピオンシップを勝ち取ること、それが僕にとって最も重要なことなんだ。確かにお金はとんでもないもの。でも僕は、お金よりもレガシーが重要だ。僕のレガシーというのは、毎回戦って勝利していくことになると思ってる」。
デイビスは今年4月にも「僕は毎試合、チームの勝利を手助けすべく、自分の能力を最大限に活かしてプレーしようとトライしている。ここニューオーリンズで自分のレガシーを構築しようとしているんだ」とコメントしていた。
今季のペリカンズは、ここまで15勝18敗でウエスタン・カンファレンス13位。デイビスはリーグトップとなる平均36.9分に出場し、28.1得点12.6リバウンド4.7アシスト1.7スティール2.7ブロックという申し分ない成績を残している。
複数の現地メディアによると、レイカーズ戦後にデイビスはレブロンとディナーと共にしたという。何よりも勝利を優先するデイビスにとって、今季、あるいは来季もペリカンズでプレーオフを勝ち上がることができなくなれば、勝利できる環境へと身を置く可能性があることは否定できない。
リーグ最高級のビッグマンとしての地位を確立したデイビスが今後どのような決断を下していくのか、気になるところだ。
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