レブロン、カリーに次ぐ得票数を得た元MVP、12年以来の球宴復帰なるか?
1月4日(現地時間3日)に発表された「NBAオールスター2019」ファン投票の途中経過で、デリック・ローズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)がウエスタン・カンファレンスのバックコート部門でステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ/79万3,111票)に次ぐ2位の69万8,086票を獲得した。
もしこのままローズが2位の座をキープできれば、2012年以来初のオールスター復帰をスターター枠で果たすこととなる。今季はここまで32試合(うち先発は11試合)に出場し、平均29.8分18.9得点2.8リバウンド4.8アシストを記録しており、この男がリーグに大きなインパクトを与えていることは間違いない。
とはいえ、近年の実績で見れば、3位に入ったジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ/54万1,606票)、4位のラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー/45万9,792票)よりも劣ることは否めない。
スターターに選出されるためには、ファン投票だけでなく、プレーヤー投票とバスケットボールメディアによる投票も加味されるため、現時点で決定したわけではない。今後の動向しだいで、変わってくる可能性は十分あるだろう。
そんな中、ローズは現地メディア『The Athletic』へ、今回のファン投票途中経過に対してこう語っている。
「僕は自分のことを売り込んだりはしない。それは僕のキャラクターではないんだ。インスタグラムのアカウントさえ持っていないしね。今回の結果は、投票してくれた人たちが何らかの理由で僕のことを気にしてくれていて、本当に気遣ってくれたお陰だと思う」。
11年にシーズンMVPを史上最年少で獲得したローズは、その後相次ぐケガに悩まされてきた。だがウルブズで2シーズン目を迎えた今季、ローズは数多くのハイライトシーンを彩っており、世界中にいるファンのみならず、選手たちからもそのパフォーマンスを称賛されている。
ウエストのバックコートにはカリーやハーデン、ウェストブルックだけでなく、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)やクレイ・トンプソン(ウォリアーズ)、デマー・デローザン(サンアントニオ・スパーズ)といった強力なライバルがいるため、ヘッドコーチ投票で決まるリザーブでも、激しい争いが繰り広げられることが予想できる。
それでも、ローズがオールスターという華やかな舞台に舞い戻ることができれば、どんなプレーを見せてくれるのか。こちらも十分、注目に値すると言っていいだろう。
まずはファン投票の途中経過第2弾が発表される1月11日(同10日)を楽しみに待ちたいところだ。