2019.01.22
12月27日(現地時間26日)、ミネソタ・ティンバーウルブズはシカゴ・ブルズのホーム、ユナイテッド・センターへ乗り込み、一戦を交えた。
ウルブズのデリック・ローズは24日(同23日)のオクラホマシティ・サンダー戦を左足首の痛みのため欠場していたものの、ブルズ戦で復帰し、先発ポイントガードに名を連ねた。
ゲームは序盤からブルズを圧倒したウルブズが前半を終えて60-37とし、後半もリードをキープ。最終スコア119-94で快勝し、今季成績を16勝18敗としている。
2008年のドラフト1巡目1位でブルズに指名されてNBA入りしたローズにとって、ブルズは古巣であり、イリノイ州シカゴは高校時代までを過ごした故郷でもある。そして15-16シーズンまでプレーしたホームのユナイテッド・センターへ戻ってきたのは実に約2年ぶり。
16年オフにニューヨーク・ニックスへトレードとなったローズは、同年11月5日(同4日)にシカゴへ凱旋し、15得点7リバウンド11アシストの活躍でニックスを勝利へと導いていた。
昨季はクリーブランド・キャバリアーズとウルブズでプレーしたものの、キャリアワーストとなる平均8.4得点と不完全燃焼に終わったローズは、ブルズ時代の恩師トム・シボドーHCが率いるウルブズで今季復活を遂げた。
今季はここまで30試合(うち先発は9試合)に出場し、平均29.2分18.5得点2.8リバウンド4.6アシストをマーク。フィールドゴール成功率は48.5パーセント、3ポイント成功率ではキャリアベストの46.9パーセントを記録している。
この試合でローズはチームトップの24得点にゲームハイの8アシストを奪い、ウルブズの勝利に大きく貢献。3ポイントこそ5投中1本成功にとどまったものの、2ポイントのフィールドゴールを14投中10本決めて故郷のファンへ自身の存在を十二分にアピールした。
ユナイテッド・センターには満員御礼となる2万1,852人が詰めかけ、大歓声で迎えられたローズは「最高だったよ。僕はこんなに圧倒的な数のファンに迎えられるだなんて思っていなかったんだ。ここシカゴでは僕のことを今もサポートしてくれているんだね」と『AP』へ語った。
ローズはこの試合のチケットを50枚手配し、家族と友人を招待したという。
「これまでやってきたことを変えなかったことをうれしく思ってる。僕はこれまでと同じさ。いつだって家族に忠実なんだ。(会場で)彼らがいることを見ることができた。偽物の愛情か本物の愛情かを見分けることくらいできるよ」とローズ。
第4クォーター残り5分26秒、ローズが3ポイントプレーを完遂すべく、フリースローラインに立つと、会場から“MVPチャント”が響き渡った。「あの時はちょっと笑みがこぼれてしまったよ。(ブルズでエースとしてプレーしていた)当時のことを思い出させてくれたんだ。若い頃、僕はなんてすばらしいポジションにいることができたのかとね」とローズが明かしている。
そして、復活を遂げた自分自身と愛する故郷へ向けて「今季好調な中で、シカゴに凱旋してプレーできることはすごく格別なこと」と誇らしげに語った。
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