「調子がいい時、僕はリム以外を見ていないんだ」と絶好調カリーが言及
1月17日(現地時間16日)に行われたニューオーリンズ・ペリカンズ戦。ゴールデンステイト・ウォリアーズは壮絶なスコアリングバトルの末に147-140で勝利。31勝14敗とした王者は、ウエスタン・カンファレンス首位の座をキープしている。
この試合、両チーム合わせて計43本の3ポイントが決まったことで、1月6日(同5日)のウォリアーズ対キングス戦で記録した41本を上回り、NBA新記録を短期間で塗り替えてみせた。
ペリカンズはニコラ・ミロティッチの6本を筆頭に、ドリュー・ホリデーが4本、ジュリアス・ランドルとダリアス・ミラーが各3本成功させるなどチーム全体で37投中19本。成功率51.4パーセントという高確率をマーク。
一方のウォリアーズでは、ステフィン・カリーの9本、ケビン・デュラントが5本、クレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーンがそれぞれ4本決めるなど、チーム全体で49投中24本をヒット。成功率はこちらも49.0パーセントと見事な数字を残している。
中でも驚異的なパフォーマンスを見せたのがカリー。この試合でフィールドゴール22投中11本を決めたのだが、3ポイントは17投中9本成功という正確さ。さらにフリースロー10本すべて決め切り、ゲームハイとなる41得点の大暴れ。
カリーは直近3試合で3ポイントを49投中28本も決めており、成功率はなんと57.1パーセント。3試合連続8本以上成功というNBA新記録を打ち立てた。
ペリカンズ戦を終えて、「彼がやっていることはありえないこと」とスティーブ・カーHCが脱帽。2014-15シーズンからウォリアーズで指揮を執るカーHCに、そこまで言わしめたカリーはまさに絶好調の状態にある。それはカリーの言葉からもうかがえるものだった。
「今夜のように絶好調だったら、リム以外は本当に何も見ていないんだ。バランスを常に保って、自分のスポットへ行ったらあとはショトを放つだけ。僕はこれまで何度も練習してきたから、とても自信を持ってるんだ」とカリーは『AP』へ語っている。
カリーの超絶パフォーマンスについて聞かれたペリカンズのアルビン・ジェントリーHCも「ステフが決めたショットは、ワイドオープンではなかった。そんな状況でこれだけ決め切ったんだ」と驚きを隠せなかった。
チームメートのデュラントも「一世代に1人、一生に一度見ることができるかどうかのタレントなんだ」とカリーに最大級の賛辞を送っている。
ウエストトップに立ったウォリアーズは、驚異的なパフォーマンスを見せるカリーだけでなくデュラント、トンプソン、グリーンを擁しているだけでなく、今週末にはデマーカス・カズンズがスターターに入ることとなる。カズンズも平均20得点以上を軽々とたたき出すことができるため、まずます手が付けられない状態になりそうだ。