アメリカ代表の指揮官も兼任している名将は今季がスパーズとの契約最終年
1996-97シーズン途中からサンアントニオ・スパーズのヘッドコーチ(HC)に就任し、今季で23シーズン目を迎えたグレッグ・ポポヴィッチHC。
昨季まで21シーズン連続でプレーオフ出場へと導いた名将は、99年のフランチャイズ史上初の優勝をはじめ、これまでスパーズが成し遂げた5度の優勝すべてに指揮官として関わっている。
1月17日(現地時間16日)終了時点で1,784試合を指揮したポポヴィッチHCは、歴代3位の1,223勝(561敗)を記録。勝率68.6パーセントは歴代6位という申し分ない戦績である。
これまで277試合を指揮してきたプレーオフでも、ポポヴィッチHCは歴代3位となる167勝(110敗)、歴代12位の勝率60.3パーセントを残しているため、将来のバスケットボール殿堂入りは確実だろう。
ポポヴィッチHCは現在、アメリカ代表の指揮官も兼任。今年のFIBAワールドカップ2019、来年の東京オリンピック2020というビッグイベントまで、USAバスケットボールと契約を結んでいる。
そんな中、今年1月下旬に70歳を迎えるポポヴィッチHCは、今後の去就を決めかねているという。同HCは5度目の優勝を勝ち取った14年にスパーズと5年の延長契約を締結しており、今季が契約最終年となることから注目を集めている。
すると18日(同17日)に現地メディア『The New York Times』へ掲載された記事の中で、ポポヴィッチHCは来季以降の去就について「私にはその答えがわからない」と口にしていた。
同メディアによると、ポポヴィッチHCはスパーズのバスケットボール運営部門代表を務めるRC・ビュフォードと話し合いの場を持っているという。
「彼がコーチとしての職を望む限り、ずっとコーチをすることができるだろう」とビュフォードは言うものの、まだ明確な結論にはたどり着いていないようだ。
はたして、歴代有数の名将はどのような決断を下すのか。引き続き、今後の動向に注目していきたい。