2018.04.19

スパーズの指揮官グレッグ・ポポヴィッチの妻エリンが逝去

スパーズの指揮官ポポヴィッチ[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 現地時間4月19日未明。サンアントニオ・スパーズグレッグ・ポポヴィッチHCの最愛の妻、エリン・ポポヴィッチ(享年67)が長期間におよんだ闘病生活の末、逝去した。

 同日未明に亡くなったことを受け、RC・ビュフォードGMは「私たちは、エリンを失ったことを悼みます。彼女は強い女性であり、親切で知性にあふれていました。私たち全員に対して、愛とサポート、ユーモアを分け与えてくれました」とチームのリリースを通じてコメントを発表した。

https://twitter.com/mikefinger/status/986762113103421441

 グレッグ・ポポヴィッチが妻であるエリンと結婚したのは、1973年から79年にかけて空軍士官学校のアシスタントコーチをしていた時のことで、約40年を共に歩んできた。ジルとミッキーという2人の子に恵まれ、今では2人の孫がいるという。

 現在、スパーズとのファーストラウンドを戦っているゴールデンステート・ウォリアーズのケビン・デュラントは、スパーズから発表されたリリースを受け、現地メディア『ESPN』へこのように語っていた。

 「NBAファミリーは、ポップ(ポポヴィッチの愛称)がこのことを乗り越えることができるよう、サポートするということを、彼には知っていてほしい。これはゲームよりも重要なこと。勝つことや負ける事よりもずっと大事なことだ。ポップと彼の家族にとっては非常に残念なこと。この知らせを聞いた時、私はとてもつらかった」。

デュラント(左)やレブロンをはじめ、多くのNBAファミリーがSNSなどを通じてポポヴィッチ(右)へメッセージを送っていた[写真]=Getty Images

 19日(同18日)に行われたインディアナ・ペイサーズとの第2戦に勝利したレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)は、現地メディア『TNT』に対して、感情的になりつつも、こう述べている。

 「私はポップのことが大好きであり、愛しています。(今回の件は)とても悲しい出来事です。私はポップと彼の家族のことを応援しています。我々NBAファミリーは、毎晩必死に戦っています。でもこのような時は、広い視野から物事を見なければいけないと思います」と語った。

 20日(同19日)にスパーズのホーム、AT&Tセンターで行われるシリーズ第3戦で、ポポヴィッチがチームに帯同するかどうかは明らかになっていないものの、チーム側は家族を最優先するように伝えたという。

 プレーオフという、シーズン中で最も過酷な時期に起きた悲劇。ポポヴィッチHCと彼の家族には、お悔やみを申し上げると共に、どんな方法であろうと、このショックを乗り越えることができると信じたい。