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3月25日(現地時間24日)、スパーズ一筋14シーズンを過ごした“提督(ジ・アドミラル)”ことデイビッド・ロビンソンが、現地メディア『HoopsHype』のインタビューに答えた。
その中で、1997年のドラフト1巡目全体1位でスパーズに入団したティム・ダンカン(元スパーズ)について語っていたのでお届けしたい。
「ラリー・ブラウンやポップ(グレッグ・ポポヴィッチ)のようなすばらしいコーチたち、ピータ・ホルトのようなすばらしいオーナーたちにも恵まれたけれど、おそらくティム(加入)は、僕のキャリアの中で起こったことの中でもベストなことだった」。
216センチのロビンソンと211センチのダンカンによる“ツインタワー”がベールを脱いだのは97-98シーズン。ロビンソンは平均21.6得点10.6リバウンド2.6ブロック、ダンカンは平均21.1得点11.9リバウンド2.5ブロックを残し、共に走れるビッグマンとしてリーグを席巻。両者はスパーズをウエスタン・カンファレンス5位となる56勝26敗へと導いた。
プレーオフではカンファレンス・セミファイナルでユタ・ジャズ相手に1勝4敗で敗退したものの、翌98-99シーズンはダンカンに主役の座を譲り、ロビンソンはスパーズの守護神として、主にディフェンス面で大きく貢献し、50試合の短縮シーズンとなった中、フランチャイズ史上初となる優勝を飾っている。ロビンソンはダンカンとプレーできたことについて、このように語っている。
「彼は個人としての私が成長することを助けてくれた。お陰でより良い選手になることができた。一緒にプレーできたことは、私たち双方にとってベストなことだった。そのことは、お互いに理解していると思う」。
ロビンソンは、ダンカンと共に6シーズンを過ごした。現役最後となった2002-03シーズンにも優勝し、最終試合を最高の形で終えることとなった。ダンカンは、ルーキーシーズンのプレーオフ途中から、徐々にスパーズにおけるファーストオプションになりつつあった。そしてロビンソン引退後も、05、07、14年と、3度の優勝に大きく貢献し、15-16シーズンをもって現役を引退した。
ロビンソンはダンカンについて称賛を続ける。
「彼は我々が長い間目標としてきたチャンピオンシップ獲得を成し遂げることをおおいに助けてくれた。そして彼のお陰で25年という四半世紀の期間、毎年勝ち続けるという理想的なフランチャイズへ進化を遂げることができた」。
99年と03年.スパーズが優勝を成し遂げた最大の殊勲者はダンカンだろう。いずれの年もファイナルMVPを獲得していることが何よりの証拠だ。ただし、ロビンソンの存在は、ダンカンにとっては数字で計ることができないほど大きなものだった。
チームプレーに徹し、アンセルフィッシュなプレーを貫き、ディフェンス面でダンカンのプレッシャーを取り除いたことが、ダンカンの成長とスパーズの飛躍を後押ししたと言っていいだろう。
スパーズは昨季までの20シーズンすべてにおいて、勝率6割以上を記録中。今季もここまで43勝30敗で、勝率58.9パーセントを誇っている。この記録はダンカン加入後からスタートしたのだが、その基盤を作ってきた選手の中に、ロビンソンの存在があったことは間違いない。