シクサーズに終盤逆転を許すも、ポール・ジョージの4点プレーでサンダーが劇的勝利!

決勝弾を含む14得点を最終クォーターにたたき出したジョージ[写真]=Getty Images

残り6.9秒で逆転したシクサーズに対し、ジョージが見事なショットを放り込む

 1月20日(現地時間19日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはホームのウェルズ・ファーゴ・センターでオクラホマシティ・サンダーを迎えた。

 シクサーズはジミー・バトラージョエル・エンビード、サンダーにはラッセル・ウェストブルックポール・ジョージと、両チームはオールスター選手を複数抱えており、アリーナには満員の2万646人が詰めかける注目ゲームに。

 第4クォーター。9点ビハインドで迎えたシクサーズはエンビードとJJ・レディックを中心に巻き返し、残り6分30秒でタイスコアに持ち込む。

 するとサンダーはジョージが3ポイント2本とアリウープで8連続得点を奪い、シクサーズから再び6点リードを得る。その後シクサーズはベン・シモンズのフリースローやエンビードのダンク、バトラーのショットで再び猛追。

 残り20.9秒にジョージがフリースロー2本をきっちり決めて、サンダーが113-110と3点リードするも、エンビードのフリースロー3本でシクサーズが同点にすると、デニス・シュルーダーからスティールを奪ったバトラーがそのまま持ち込みレイアップを決めて、残り6.9秒で115-113ととうとうリードを奪う。

 だがこのゲームの結末には、もう1つのビッグプレーが待っていた。タイムアウト明けのサンダーは残り5.1秒、ジョージがバトラーのファウルを受けながらも左45度付近から値千金の3ポイントをヒット。フリースローも成功させて4ポイントプレーを完遂し、最終スコア117-115でサンダーが制してみせた。

ここ6戦で5敗していたサンダーに復調の兆し、揺るぎない自信は変わらず

 サンダーではジョージが第4クォーターに挙げた14得点を含む31得点に6リバウンド5アシスト3スティール、ウェストブルックが21得点10リバウンド6アシスト、シュルーダーが21得点、スティーブン・アダムズが16得点9リバウンド2ブロック、テレンス・ファーガソンが11得点、ジェレミー・グラントが10得点9リバウンド2スティール2ブロックをマーク。

 ジョージは最後のシーンについて、チームのウェブサイトへ「ベストなスクリナー(アダムズ)が俺のマークマンを引き付けてくれたお陰。フリーでボールをキャッチすることができたんだ。今季の俺はここまで、こういった緊迫した場面で決めることもあれば、ミスしたこともあった。だが俺たちにとって、これは大きなプレーだった」とコメント。

 アダムズは最後のスクリーンについて聞かれると「最初にちょっとしたミスがあったんだけど、ポールをオープンにしてボールが渡るようになんとかトライしたんだ」という言葉を残している。

アダムズのスクリーンでフリーになったジョージが試合を決めた[写真]=Getty Images

 一方、敗れたシクサーズではエンビードが31得点8リバウンド6アシスト、シモンズが20得点15リバウンド9アシスト、レディックが22得点、バトラーが18得点4アシスト2スティール2ブロックを残すも、連勝は3でストップ。サンダーとは相性が悪く、これで19連敗。実に10年以上、シクサーズはサンダーから勝利できていない。

 サンダーはここ6試合で5敗、この試合を迎えるまで2連敗を喫していたが、イースタン・カンファレンス上位チームとの激戦を制した。「このグループは正しいプレーを遂行し、いい仕事をやってのけた。俺たちは決してくよくよと悩んでプレーしたりはしなかった。最後のオフェンスのポゼッションを迎える時も、俺たちには揺るぎない自信がみなぎっていたんだ」とジョージが明かした。

 試合残り約2分にはウェストブルックがエンビードからハードファウルを受けるなど、激しいシーンも何度かあったものの、クラッチショットを沈めたジョージについてウェストブルックが絶賛。

 「あれこそがPG(ジョージの愛称)さ。PGは俺たちが勝利すべく、自らの仕事をこなしてくれたのさ」。

 シクサーズ戦を終えて、27勝18敗のサンダーはウエスタン・カンファレンス3位。ウエストトップのゴールデンステイト・ウォリアーズとは4.5ゲーム差のため、まだまだトップ浮上も夢ではないだろう。

インサイドでも激しい攻防を見せた両チーム(左からシモンズ、アダムズ、エンビード)[写真]=Getty Images

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