移籍となったカーメロへハーデンが言及「彼にはまた楽しくバスケットをしてほしい」

トレードが決まったカーメロ(左)についてコメントしたハーデン(右)[写真]=Getty Images

NBA歴代19位の得点を記録するベテランスコアラーの動向に注目

 1月23日(現地時間22日)、ヒューストン・ロケッツはカーメロ・アンソニーと金銭(156万ドル/約1億7,004万円)、2011年にポートランド・トレイルブレイザーズからドラフト指名されてロケッツへと渡ったジョン・ディーブラーの交渉権をシカゴ・ブルズへ、ロケッツはブルズから08年にドラフト指名されたセルビア出身選手(Tadija Dragicevoc)の交渉権を獲得するトレードが正式に決まった。

 昨夏カーメロはオクラホマシティ・サンダーからアトランタ・ホークスへトレードされると、契約のバイアウトが成立し、ロケッツと低年俸で契約。仲のいい友人クリス・ポールと、昨季のMVPジェームズ・ハーデンらと共に、新天地で活躍すべく、肉体改造まで自らに課して精力的にワークアウトを行ってきた。

 ロケッツへフィットすべく、カーメロは自己犠牲もいとわずにベンチスタートとしてプレーしてきたのだが、10試合目のサンダー戦を最後にロケッツと決別。

 カーメロはチーム側と共にトレード先を模索する中、コンディションの維持に努めてきた。移籍先のブルズでプレーする可能性は低く、2月8日(同7日)のトレードデッドラインまでにトレード先が決まらなければ、再び解雇となって自身の望む環境でプレーするべく他チームと交渉を続けることになるという。

34歳になったとはいえ、カーメロはまだ平均2ケタ得点を奪うことができるはず[写真]=Getty Images

 そんな中、ハーデンがカーメロについて『ESPN』へ語っていたので紹介したい。23日(同22日)、ハーデンは10度のオールスター選出を誇るスコアラー、カーメロについて現地メディアへこう口にしていた。

 「彼にはまた楽しくバスケットボールをプレーしてほしいね。彼はそうあるべき選手だと思ってる。これまで、彼はバスケットボールに計り知れないほどの時間をさいて努力を重ねてきた。だからこそ、彼は今後もプレーすべきだし、楽しむべきなんだ」。

 現状、カーメロの親友レブロン・ジェームズが所属するロサンゼルス・レイカーズが獲得候補の1つになっているものの、契約が保障されているロースターが15人おり、カーメロ獲得のためにロースター枠を空けるつもりはないという。そのため、レイカーズへ移籍できるかどうかも不透明となっている。

 34歳のカーメロにとっては、チャンピオンシップ獲得候補のチームでプレーしたいところ。せめて、プレーオフ出場が望めるチームの一員となって、チャンピオンシップ獲得の手助けをする、おそらくそれが理想のシナリオだろう。ハーデンはこう続けた。

 「彼には自身の加入を喜んで受け入れてくれるどこかのチームを見つけて、バスケットボールをしてほしい。だから彼は今後プレーするために、決断しなきゃならないんだ」。

 はたして、カーメロの去就はどうなっていくのか。NBA歴代19位の2万5,551得点を保持するベテランスコアラーの動向に注目したい。

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