オールスターのリザーブ投票で好印象を与える快挙を達成した22歳
1月24日(現地時間23日)に行われたサンアントニオ・スパーズ戦。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは第4クォーター残り2分48秒にマルコ・ベリネリの3ポイントを許し、112-120と8点のビハインドを背負ってしまう。
しかし、そこからベン・シモンズのドライブインダンクを皮切りに、シモンズのアシストでランドリー・シャメットの3ポイント、さらにはJJ・レディックの4ポイントプレーを引き出し、シクサーズが最終スコア122-120で大逆転勝利を飾ってみせた。
この試合、シクサーズはジミー・バトラー(右手首の負傷)を欠いたものの、ジョエル・エンビードがいずれもゲームハイとなる33得点19リバウンド、レディックが6本の3ポイント成功を含む19得点、シャメットが14得点3スティール、TJ・マッコネルが10得点8アシストをマーク。
そしてシモンズが、今季8度目となるトリプルダブル(21得点10リバウンド15アシスト)の活躍を見せた。実はこの試合前、シモンズは上気道感染にかかっていたため、出場が疑問視されていたものの、35分23秒プレーして終盤に見事な活躍を見せた。
また、スパーズ戦でシモンズは22歳と187日で通算20度目のトリプルダブルに到達。1月9日(同8日)に23歳と323日で達成したニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)の記録を抜き、史上3番目の若さで達成した選手へと浮上。
シモンズの上を行くのは、いずれもバスケットボール殿堂入りを果たした偉大なポイントガード、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)とアービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)のみと、そうそうたるメンバーとなっている。
25日(同24日)に「NBAオールスターゲーム2019」のキャプテンならびにスターター枠の選手が発表され、シクサーズからはチームトップの平均27.2得点13.3リバウンド2.0ブロックを記録するエンビードが選出。シモンズはイースタン・カンファレンスのバックコート部門でファン投票4位、プレーヤー投票5位、バスケットボールメディア投票で3位に入るも、スターター入りすることはできず。
それでも、25日(同24日)終了時点でシクサーズはイースト4位の32勝17敗と好位置につけており、シモンズはラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)の15回に次ぐリーグ2位のトリプルダブルを残しており、イースト有数の人気と実力を誇る選手と言っていいはずだ。
シモンズにとって史上3番目の若さでトリプルダブルを20回も達成したことは、ヘッドコーチ投票で決まるオールスターのリザーブ選出において、大きな意味を持つのではないだろうか。