オールスターのスターター選出は41得点を挙げた2016年以来3年ぶり
1月25日(現地時間24日)、NBAは「NBAオールスターゲーム2019」のキャプテンならびにスターターを発表した。
ウエスタン・カンファレンスのフロントコートでは、オクラホマシティ・サンダーの万能戦士ポール・ジョージがキャプテンのレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)と共にスターターへ名を連ねた。
キャリア9シーズン目のジョージは、今年で通算6度目のオールスター選出。昨年はデマーカス・カズンズ(現ウォリアーズ)がアキレス腱を断裂したため代替選出されており、スターターとして出場するのは2016年以来3年ぶり。
ちなみに16年のオールスターで、ジョージは1試合最多記録となる9本の3ポイントを沈めるなどゲームハイの41得点を奪う大暴れを見せた。ゲームは196-173でウエストが制し、MVPには31得点8リバウンド5アシスト5スティールを挙げたラッセル・ウェストブルック(サンダー)が獲得していたものの、イーストが勝利していれば間違いなくジョージの手に渡るほどのパフォーマンスを見せていた。
自身3度目のスターター選出を決めたジョージは、現地メディア『ESPN』のロイス・ヤング記者に対してこんな言葉を口にしていた。
「俺がここへトレードされた時、おそらく大勢の人たちはもう二度とオールスターに選ばれることはないだろうと思ったはずさ」。
サンダーには15、16年と2年連続でオールスターMVPを獲得し、16-17シーズンのMVPにも輝いたウェストブルックがいること、そしてウエストには豊富なタレントがいるため、オールスター入りすることは難しいだろうという批判を浴びていたことをジョージが明かした。
サンダーで成長を遂げた万能戦士、自信を増したジョージのプレーは必見
それでも、昨季は平均21.9得点5.7リバウンド3.3アシスト2.0スティールをマークして代替選出。今季はチームトップの平均27.0得点に7.9リバウンド4.0アシスト2.3スティールと、ジョージは軒並みキャリアベストの成績を残してサンダーをけん引する見事なプレーを見せている。
25日(同24日)終了時点でサンダーがウエスト3位の30勝18敗という好成績を残すことができているのは、ウェストブルックだけでなくジョージの貢献度も計り知れない。
その働きぶりは、ウエストのフロントコート部門で4位のファン投票(312万2,346票)に加えて4位のプレーヤー投票、そして4位のバスケットボールメディア投票を得ていることからも分かるはず。ジョージはウェストブルックをはじめとするチームメートたちへこう語っている。
「このチームが成長し、俺のレベルが上がったことは、チームメートたちと共に成し遂げたこととして皆でシェアしたいと思う。俺は今、ラスと共にこのチームをけん引しているけれど、このグループと一緒にプレーしていなければ、自分が今この位置にいることはなかったと思ってる」。
今季のジョージは最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)の有力候補と称されているものの、試合終盤における大爆発や決勝弾を何度も沈めるなどエースとして頼もしさが増している。オールスターゲーム本戦でも持ち前の得点力を駆使して、ぜひとも3年前に記録した41得点を超える大暴れを見せてほしいところだ。