25分前後の出場時間制限を設けるものの、頼れる男ポールの復帰は大きいはず
昨年12月21日(現地時間20日)のマイアミ・ヒート戦で左ハムストリングを負傷し、約5週間欠場していたクリス・ポール(ヒューストン・ロケッツ)が、1月28日(同27日)のオーランド・マジック戦で復帰することとなった。
キャリア14シーズン目のポールは、ロケッツ在籍2年目の今季、ここまで26試合に出場。平均33.2分15.6得点4.0リバウンド8.0アシスト2.1スティールを記録する、攻防両面で頼りになるベテラン司令塔である。
今季のロケッツはポールが離脱するまで、この男が欠場した試合で5戦全敗だったものの、ジェームズ・ハーデンの歴史的なパフォーマンスもあり、ポール欠場期間に行われた17試合で12勝5敗と勝ち越しに成功。
ハーデンは現在、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)以来となる22試合連続30得点以上をマーク。ポール不在だったここ17試合では平均43.6得点7.7リバウンド8.0アシストと、右手親指の負傷で欠場しているビッグマン、クリント・カペラ不在の穴を埋めるべく、リバウンドにも奮闘していた。
なお、ロケッツはポール離脱後にコンボガードのオースティン・リバースと契約を結び、主にスターターで起用。リバースはロケッツの一員として16試合(うち先発は13試合)で平均37.3分11.3得点2.9リバウンド3.8アシストを記録してきたが、ポール復帰後はベンチスタートになるという。
33歳のポールは、昨季プレーオフのカンファレンス・ファイナル第5戦終盤にもハムストリングを痛めてしまい、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのシリーズ第6、7戦を欠場。ロケッツは3勝2敗から2連敗で惜しくもNBAファイナル進出を逃していた。
そのため、ポールは出場時間に制限を設けてプレーすることになる。マイク・ダントーニHCによると、ポールは25分前後のプレータイムに抑えることになるだろうと明かしている。
それでも、ポール復帰によってハーデンへの負担を大きく軽減することができるだろう。ロケッツはポールだけでなく、リバースと併用するなどして、ハーデンをベンチで休ませることも可能となる。レギュラーシーズン後半戦、そしてプレーオフにピークを持っていくためにも、ここで一度リセットして、再びギアを上げていってほしいところだ。