代理人はデッドラインまでにデイビスを移籍させることができると楽観視?
現地時間1月28日、NBA全体、いや世界中のバスケットボールファンに衝撃が走った。
ニューオーリンズ・ペリカンズの大黒柱、ADことアンソニー・デイビスがペリカンズと契約延長するつもりはなく、トレードを要求したという。
今季でキャリア7年目のデイビスは、2020-21シーズンまで現行契約が残っているものの、20年夏にプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができる。
だがデイビスには今季終了後、一昨年夏にステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)やジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)、ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)が結んだ年平均4,000万ドル(約43億6,000万円)を超える“スーパーマックス契約”をペリカンズと結ぶことが可能だった。
限られた条件の中、デイビスは過去2年連続でオールNBAチームに選出されているため、5年2億4,000万ドル(約261億6,000万円)という超巨額契約をペリカンズと結び、ニューオーリンズのフランチャイズプレーヤーとして今後もプレーしていく選択肢があった。しかしデイビスは、移籍することを選んだ。
デイビスのエージェント(代理人)を務めるリッチ・ポールは、現地メディア『ESPN』へこう語っている。
「アンソニーはコンスタントに勝利することができ、チャンピオンシップを競い合うことができるチームへのトレードを望んでいる。アンソニーは誠実でいたかったんだ。そこで彼は自分の意志を明確にし、今このタイミングでチーム側に自身が下した決断を伝えたということ。アンソニー自身とペリカンズという組織にとって、ベストなタイミングだと思う」。
今季のデイビスは、28日(同27日)終了時点で平均29.3得点13.3リバウンド4.4アシスト1.7スティール2.6ブロックを記録するビッグマン。まだ25歳ながら、現役では最高級のビッグマンとの呼び声が高い。
トレードデッドラインは2月8日(同7日)のため、ペリカンズが今季中にデイビスをトレードするのであれば、今後1週間前後で決断しなければならない。リーグの情報筋によると、ポールはトレードデッドラインまでにデイビスをペリカンズから移籍させることに対して特にプレッシャーは感じていないという。
はたして、リーグの勢力図をも揺るがす現役最高級のビッグマンをどのチームが獲得できるのか。オールスターブレイクを前に、俄然盛り上がってきたことは間違いない。