移籍はレイカーズがADを獲得し、ウォリアーズとMAX契約できない場合のみ?
2011年ドラフト1巡目11位でゴールデンステイト・ウォリアーズから指名されたクレイ・トンプソンは、今季でウォリアーズ一筋8年目を迎えた。
キャリア4年目の14-15シーズン以降は平均20得点以上を連続して記録しており、今季も1月29日(現地時間28日)終了時点で平均21.7得点に4.0リバウンド2.0アシスト1.2スティールと、ウォリアーズの主軸の1人として活躍を続けている。
これまで複数の現地メディアに対して「ウォリアーズでキャリアを終えたい」と公言してきたトンプソンは、今季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)となる。
過去4シーズンで3度もチャンピオンシップを勝ち取っているウォリアーズは、3連覇を狙う今季も優勝候補の筆頭。史上有数の豪華戦力を誇っており、自身4度目のチャンピオンリングを手にするチャンスは十分にあると言っていい。
そんな中、トンプソンの動向に注目が集まっている。
というのも、現地メディア『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、現在トレードを志願しているADことアンソニー・デイビスが、ニューオーリンズ・ペリカンズからロサンゼルス・レイカーズへと移籍したうえで、もしウォリアーズからマックス契約を提示されなければ、レブロン・ジェームズとデイビスと共にプレーすべく、トンプソンが今夏レイカーズへ加入することに興味を示しているからだ。同記者は『Sports Center』へこのように語っている。
「レイカーズにとってベストなシナリオは、アンソニー・デイビスを獲得し、ウォリアーズがクレイ・トンプソンにマックス契約をオファーしなかった場合。そうなれば、レイカーズはマックス契約ではなくとも、それに近い金額でトンプソンを獲得しようとするだろう」。
今季終了後、ウォリアーズではトンプソンに加えてケビン・デュラントもプレーヤーオプションを破棄して制限なしFAになることが濃厚。来季終了後には、これまたマックス契約締結を目論むドレイモンド・グリーンも制限なしFAとなるため、おそらくウォリアーズはトンプソン、デュラント、グリーンのうち、いずれか1人または2人を手放すことになるだろう、というのが現状だ。
オールスターブレイクにも差し掛かっていない中、早くも今夏のFA戦線について盛り上がりを見せているNBA。2月8日(同7日)のトレードデッドラインを前に、今季は大物選手の移籍が相次ぐのだろうか。
すでに聞き飽きてしまったフレーズかもしれないが、NBAでは“トレードはビジネス”というスタンスが浸透しているため、シーズン中にオールスター選手が複数移籍することも決しておかしくはない。
はたして、今季はこれからどのような移籍劇が繰り広げられるのか、大いに注目していきたい。