現地時間2月6日、リーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、ロサンゼルス・クリッパーズとフィラデルフィア・セブンティシクサーズの2チーム間で、トレードが合意に達したという。
このトレードで両チームが獲得した選手とドラフト指名権は以下のとおり。
※G=ガード、F=フォワード、C=センター
■シクサーズ獲得
トバイアス・ハリス(F)
ボバン・マリヤノビッチ(C)
マイク・スコット(F)
Breaking: The Clippers have agreed to trade Tobias Harris, Boban Marjanovic, Mike Scott to the 76ers for Landry Shamet, Wilson Chandler, Mike Muscala, 2020 first-rounder, 2021 unprotected 1st via Miami and two second rounders, sources tell @wojespn. pic.twitter.com/j5AuuCVN5T
— SportsCenter (@SportsCenter) February 6, 2019
■クリッパーズ獲得
ウィルソン・チャンドラー(F)
ランドリー・シャメット(G)
マイク・マスカーラ(F-C)
2020年ドラフト1巡目指名権
2021年ドラフト1巡目指名権(もともとはマイアミ・ヒートのもの)
2021年ドラフト2巡目指名権
2023年ドラフト2巡目指名権
オールスター級を4人そろえて覇権奪取を目論むシクサーズ
このトレードにより、イースト上位のシクサーズはベン・シモンズ、ジミー・バトラー、ジョエル・エンビードというオールスター級の3選手に、今季平均20.7得点を記録するスコアラー、ハリスを加えることに成功。ベテランシューターのJJ・レディックを入れた予想スターター陣は、イーストトップクラスのラインナップと言っていいだろう。
ハリスはキャリア8シーズン目の今季、キャリアハイとなる得点を残していることに加え、3ポイント成功率(42.2パーセント)も自己ベスト、成功数では平均2.0本と上々の数字。フィールドゴール成功率も49.3パーセントと高く、机上ではシクサーズのオフェンス力をさらに強力なものにしたことになる。
また、スコットは3ポイントを決めることができるため、ベンチからシモンズやバトラー、エンビードらにスペースを与えることができるだろう。マリヤノビッチについてはサイズこそあるものの、スピードに欠けているため、ローテーション入りすることは厳しいかもしれないが、ハーフコートを重視する状況で需要があるのかもしれない。ただ、ロサンゼルスでは人気者だっただけに、数字以上のインパクトを与えることが期待できる。
シクサーズは今季勝つべく、トレードの引き金を引いた結果となった。このトレードで獲得した3選手はいずれも今季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)となる。そしてバトラーも今季終了後にプレーヤーオプションを破棄して制限なしFAになることができるのだが、複数の現地メディアは今季プレーオフをどこまで勝ち上がろうとも、今夏シクサーズがハリス、バトラーと再契約し、エンビードとシモンズとの“ビッグ4”体制を継続する方向性だという。
クリッパーズの狙いは早くも今夏のFA戦線? ハリスよりも大物のFAを狙う?
一方、ウエスタン・カンファレンスのプレーオフ出場争いの渦中にいるクリッパーズは、今季終了後にハリスと高額契約を結ぶ選択肢を排除。オールスター級の超大物FA獲得を目指すべく、今季限りで契約満了となるチャンドラーとマスカーラ、ルーキー契約中のシャメットと複数のドラフト指名権を手にした。
今後はルー・ウィリアムズやモントレズ・ハレル、シェイ・ギルジアス・アレクサンダーを中心に戦うことになるだろうが、既存戦力でチャンピオンシップを獲得するのは不可能に等しい。そのため、早くも今夏に向けて動き出したのかもしれない。