「U.S.チーム」が昨年のリベンジを達成、ファストブレイクで相手を圧倒
2月16日(現地時間15日)、ノースカロライナ州シャーロットで「NBAオールスター2019」が幕を開けた。初日のメインイベントは、NBA1、2年目の選手たちが競い合う「MTN DEW ICE ライジングスターズ」(以降ライジングスターズ)だ。
このイベントに選出された選手たちは、アメリカ出身選手で構成される「U.S.チーム」と外国籍出身選手で構成される「ワールドチーム」にそれぞれ分かれてゲームに臨んだ。
「U.S.チーム」のスターターは、ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス)、ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、カイル・クーズマ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ジョン・コリンズ(アトランタ・ホークス)の5人。
「ワールドチーム」ではベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ/オーストラリア)、ボグダン・ボグダノビッチ(キングス/セルビア)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/スロベニア)、ラウリ・マルッカネン(シカゴ・ブルズ/フィンランド)、ディアンドレ・エイトン(フェニックス・サンズ/ハバマ)がスターターを形成。
昨年の大会では、「ワールドチーム」が155-124で圧勝していたこともあり、「U.S.チーム」はクーズマを中心に攻め立てて、前半を83-71と12点のリードを奪う。
第3クォーターに「ワールドチーム」が46-40と点差を縮めたものの、最終クォーターで「U.S.チーム」が38-27と再び突き放し、最終スコア161-144で昨年のリベンジを達成。ゲーム中には1人アリウープや豪快なウインドミル、プットバックダンクなど迫力満点のプレーが飛び交った中、MVPには両チームトップの35得点を奪ったクーズマが獲得した。
「U.S.チーム」はコーチを務めたカイリー・アービング(セルティックス)の下、ファストブレイクによる得点で48-26と相手チームを圧倒し、両チーム合計で305得点に達したハイスコアリングゲームを制した。
勝利した「U.S.チーム」ではクーズマのほか、テイタムが6本の3ポイント成功を含む30得点に9リバウンド2スティール、トレイ・ヤング(ホークス)がベンチから6本の長距離砲を沈めるなど25得点7リバウンド10アシスト、ミッチェルが20得点7リバウンド9アシスト5スティール、フォックスがゲームハイとなる16アシストを記録。
一方の「ワールドチーム」では、17投中14本のショットを決めたシモンズがチームトップの28得点に5リバウンド6アシスト3スティール、マルッカネンが21得点6リバウンド、ドンチッチが13得点5リバウンド9アシストを挙げるも、勝利ならず。
夏の間トレーニングに明け暮れたクーズマはレブロンに次ぐ得点源として活躍
昨年の20得点に続き、今年はゲームハイの35得点と、着実に成績を伸ばしたクーズマ。17年のドラフト1巡目27位指名のフォワードは、レブロン・ジェームズが加入した2シーズン目の今季も平均19.1得点5.6リバウンド2.3アシストと好調なプレーを見せている。
試合後のインタビューで今季好調の要因について聞かれると、「アジャストできていることかな。僕はこのシステムにフィットしようとしているんだ。そして偉大なチームプレーヤーになるべく、夏の間は朝5時に起きてワークアウトに励んでいた。ウェイトリフティングやシューティングしたりしていたのさ」と明かした。
レブロンに次ぐチーム2位の平均得点を挙げているクーズマは、ウエスタン・カンファレンス10位(28勝29敗)からプレーオフ出場を狙うレイカーズにとって貴重な戦力なのは間違いない。
オールスター明けのレギュラーシーズン終盤戦でも、クーズマには得点源の1人として活躍を大いに期待したい。