ウォリアーズの選手として52年ぶりにオールスターMVPとなったKD
2月18日(現地時間17日)、スペクトラム・センター(ノースカロライナ州シャーロット)では「NBAオールスター2019」が最終日を迎え、メインイベントの「第68回NBAオールスターゲーム2019」が行われた。
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)をキャプテンとする「TEAMレブロン」は、最大20点ビハインドを背負う劣勢を覆し、最終スコア178-164で逆転勝利。MVPにはチームトップの31得点を奪ったKDことケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が選出された。
デュラントはこの日、フィールドゴール15投中10本(うち3ポイントは9投中6本)、フリースロー5本をすべて決め切り、2012年以来のオールスターMVPを獲得。ウォリアーズの選手としては、ポール・アライジン(1952年)、ウィルト・チェンバレン(1960年)、リック・バリー(1967年)以来となるフランチャイズ史上4人目のオールスターMVPに選出。実に52年ぶりの快挙となっている。
1点リードで迎えた第4クォーター、「俺たちは(第4クォーターから)ショットを決め始めたんだ。そして軌道に乗ることができたんだ」とデュラントが『TNT』へ明かしたように、最後の12分間でデュラントは3本の3ポイントを含む4本すべてのショットを決め切り、大逆転劇の主役を演じた。
試合終了後、「今回のMVPはこれまでのキャリアで獲得してきたアワードの中で何番目にランクしますか?」と聞かれたデュラントは「僕にとってはすべてがすばらしいことだから、ランク付けするのは難しいね。すべてがスペシャルなものなんだ。でも家族や友人たちの前で、リーグのベストプレーヤーたちと共にプレーしてMVPを勝ち取ることができたのは本当に最高なこと。今後もそういったアワードを獲得し続けるようにトライしていくよ」と答えた。
また、「最初のオールスターMVP(2012年)と今回のMVPについて、どう捉えていますか?」と聞かれると、「最初のMVPというのはいつだってすばらしいもの。2012年は、自分がエリートレベルへと昇華し始めたんだというように感じた。今はベテランとしてこの舞台でもう1つのMVPを獲得して、自分のトロフィーケースに加えることができたんだから最高さ」とコメント。
NBAの各チームはオールスターブレイクに入っており、41勝16敗でウエスタン・カンファレンス1位を堅持するウォリアーズの翌戦は、22日(同21日)のサクラメント・キングス戦となる。
史上4チーム目の3連覇を目指すウォリアーズにおいて、デュラントがエース級の役割を担っていることは言うまでもない。今はレギュラーシーズン終盤戦、そしてプレーオフに向けて、少しでもリフレッシュしてほしいところだ。