サンズに敗れて今季初の連敗も、依然としてリーグベストの戦績を残すバックス
3月5日(現地時間4日)、リーグトップの48勝15敗を誇るミルウォーキー・バックスが、ウエスタン・カンファレンス最下位のフェニックス・サンズと対決。
バックスは第3クォーター終了時点で6点をリードしていたものの、第4クォーターにケリー・ウーブレイJr.へ11得点を許すなどサンズに23-38の大爆発を浴びてしまい、最終スコア105-114で逆転負け。
今季サンズには2戦2敗というまさかの結末となったバックスは、ここにきて今季初の連敗となった。
この試合で、いずれもチームトップとなる21得点13リバウンド6アシスト3スティールを挙げたヤニス・アデトクンボは「フェニックス相手に2度も負けるとは…。ちょっと考えにくいね。でも彼らの方が僕らよりもハードにプレーしていたし、コートに出て良い雰囲気を作り出していた」と『AP』へ胸の内を明かした。
19得点7リバウンドをマークしたマルコム・ブログドンが「集中力が欠けていたんだと思う」と試合後に語ったように、相手チームの戦績で自分たちが勝利できると思っていた部分があったのだろう。
とはいえ、サンズ戦を終えた時点でバックスは依然としてリーグトップの48勝16敗(勝率75.0パーセント)。2月8日(同7日)のトレードデッドラインでニューオーリンズ・ペリカンズから加入したニコラ・ミロティッチは、ここまで7試合に出場して平均12.3得点5.6リバウンド。今季ペリカンズでプレーしていた時(平均28.9分)からバックスでは平均22.0分までプレータイムが減ったものの、3ポイントは成功率、成功数ともに同等の成績を残している。
また、この日はサンアントニオ・スパーズを解雇された大ベテランのパウ・ガソルがバックスデビュー。約5分の出場でショットは2本ともミスしたものの、2リバウンド1アシストを記録。
レギュラーシーズン終盤戦、そしてプレーオフに向けた最終ロースターを形成したバックスは、アデトクンボを中心に再び白星先行へと切り替えることが期待されている。
ガソル加入で最終ロースター形成、リーグトップの成績を堅持できるか?
といっても、バックスが今季リーグトップの成績でイーストをリードすると予想した者がどれだけいただろうか。マイク・ブーデンホルザーHCを指揮官に迎えたとはいえ、戦力充実のトロント・ラプターズやボストン・セルティックス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに次ぐ第2グループの筆頭という予想が多かった。
それはアデトクンボも同じようで、今季の戦績については自身も驚いている様子だった。3月4日(同3日)に現地メディア『The New York Times』へ掲載された記事の中で、アデトクンボはこう語っていたことからも明らかである。
「今シーズンが始まった時、僕らは何か特別なことが起こると分かった。すばらしいチームとしてね。でも実際のところ、僕らがNBAでベストの戦績を残すだなんて、思ってもみなかったんだ」。
予想以上に勝ち星を量産しているバックスについて、「僕らは常にハードなプレーをしてきたと思う。コートに出たら毎試合、自分たちのプレーを発揮して勝利しようとトライしてきた」とアデトクンボは言う。
今季開幕後、複数のトレードを断行したバックスは、コンボガードのジョージ・ヒルと2度の優勝経験を持つガソルを加えてロースターに不足していた経験をプラスし、ミロティッチ加入によってチームの強みと化した3ポイントをさらに強固なものとした。
戦力増強に成功したバックスは、このままリーグトップの戦績でレギュラーシーズンを終えることができるのか。そしてプレーオフでどこまで勝ち上がることができるのか。今後の戦いぶりから目が離せない。