セルティックス戦の大敗から仕切り直した王者が序盤からナゲッツを圧倒
3月6日(現地時間5日)のボストン・セルティックス戦。王者ゴールデンステイト・ウォリアーズはホームのオラクル・アリーナで95-128という大敗を喫してしまう。
スティーブ・カーHCが2014-15シーズンに指揮官へ就任後、ウォリアーズはホームでワーストとなる33点差という屈辱的な敗北となった。その後ウォリアーズはチーム練習に励み、心機一転を図った。ドレイモンド・グリーンは言う。
「ここ数日の練習は、俺たちにとってすごいものだった。チームメート全員が集中し、俺たちにはまだ多くの部分で修正することがあると分かったんだ」。
そうして迎えた9日(同8日)のデンバー・ナゲッツ戦。ウエスタン・カンファレンス首位のウォリアーズは、僅差につけている2位ナゲッツと今季3度目の対決に挑んだ。
「ゲーム開始からエナジーと集中力が高いレベルにあった」とグリーンが試合後に『AP』へ語ったように、ウォリアーズは序盤からリードを奪い、前半終了時点で67-50と圧倒。ウォリアーズはナゲッツに約30秒間しかリードを許さないゲーム運びを見せ、最終スコア122-105で勝利し、ナゲッツとのゲーム差を2.0へと広げた。
この試合、ウォリアーズはクレイ・トンプソンが前半だけで挙げた27得点を含むゲームハイの39得点、ケビン・デュラントが26得点6アシスト、ステフィン・カリーが17得点7リバウンド、デマーカス・カズンズが13得点6リバウンド6アシスト3スティール6ブロック、グリーンが10リバウンド5アシスト2スティールを記録。
特に直近の2試合を右膝の痛みにより欠場していたトンプソンは、11投中9本の3ポイントを沈めるなど大活躍。セルティックス戦の惨敗をベンチから眺めるしかなかったトンプソンにとって、自身の価値を見せつけるには十分すぎるパフォーマンスだったと言えるだろう。
ナゲッツではベンチスタートのモンテ・モリスが17得点6アシスト、マリーク・ビーズリーが17得点の奮闘を見せたものの、スターターで2ケタ得点を挙げたのはニコラ・ヨキッチ(16得点4スティール)とジャマール・マレー(11得点)のみ。チーム全体でフィールドゴール成功率37.9パーセントに抑え込まれてしまった。
両チームによる直接対決は、4月3日(同2日)にあるものの、ここまではウォリアーズの2勝1敗。3度目の対決に関しては、カーHCの「(これこそが我々の)プライドさ」という一言が、すべてを物語っていた。