王者が誇る万能戦士ドレイモンド・グリーンが代理人を変更「適切な動きだ」

グリーンは王者ウォリアーズ不動の先発パワーフォワード[写真]=Getty Images

レブロンの勧誘を否定、リッチ・ポールとの良好な関係を契約の理由に挙げる

 2月26日(現地時間25日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、代理人をワッサーマン(アメリカのエージェンシーの1つ)のBJ・アームストロング(元シカゴ・ブルズほか)から変更する可能性が高い、という情報が流れた。

 グリーンの新たなエージェントとして現地メディア『Yahoo! Sports』が報じたのは、『Klutch Sports』のリッチ・ポール。ポールはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)を筆頭に、アンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)やベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)といったスター選手たちの代理人を務めている。

 3月14日(同13日)に『ESPN』へ掲載された記事の中で、グリーンは『Klutch Sports』との契約に合意したことを明かし、「俺にとっては適切な動きだ」と語った。

プレーメイクからディフェンスまで、ハイレベルでこなすグリーン(中央)[写真]=Getty Images

 ウォリアーズ一筋キャリア7年目のグリーンは、これまで3度の優勝、3度のオールスター選出に加え、2017年には最優秀ディフェンシブプレーヤー賞を獲得。オールNBAチームには2度、オールディフェンシブチームには4度選ばれた実績を誇る万能型フォワード。

 今季はここまで51試合に出場し、平均31.2分7.0得点7.5リバウンド7.1アシスト1.5スティール1.0ブロックを記録するグリーンは、2020年夏に制限なしフリーエージェント(FA)となる。

 グリーンは『Klutch Sports』と契約したことについて、「『Klutch』は最前線を行く会社であり、すばらしい環境にある。リッチ(・ポール)と知り合って何年か経つにつれて、とても良い関係になったんだ」と語っている。

ヴォーカルリーダーとしてもウォリアーズに不可欠なグリーン。今後の去就が気になるところ[写真]=Getty Images

 ビジネスではレブロンとも良好な関係にあるグリーンだが、レブロンの勧誘で代理人を変更したわけではないという。

「レブロンは『Klutch』が始まって以来のクライアントであり、基本的に共同創始者の1人。俺はレブロンとも何年か良い関係を構築しているけど、彼が勧誘してきたんじゃないんだ」とグリーンは言う。

 グリーンは来夏、ウォリアーズと巨額の延長契約を結ぶ可能性がある一方、自身の存在価値を試すべく、他チームと交渉をしていく可能性があることも捨てきれない。攻防両面においてウォリアーズのキーパーソンと評される男が、今後どのようなキャリアを選択していくのか、興味深いところだ。

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