ハーデンが勝負どころで3連続3ポイントをねじ込み、ロケッツが逆転勝利
3月23日(現地時間22日)、ヒューストン・ロケッツはホームのトヨタ・センターでサンアントニオ・スパーズを迎えて一戦を交えた。
前半を終えてロケッツは62-47と15点をリードするも、第3クォーターに入ってスパーズが猛反撃。このクォーター、スパーズはラマーカス・オルドリッジやデリック・ホワイト、デマー・デローザンらの活躍で34-19とロケッツを圧倒し、同点に追いついて最終クォーターへ。
その後、両チームは僅差のゲームを繰り広げる中、徐々にスパーズがリード。残り4分47秒で100-94とロケッツに6点差をつける。
そこでロケッツのジェームズ・ハーデンがギアを上げた。3本連続で長距離砲を突き刺し、残り2分50秒でロケッツが逆転に成功。スパーズはデローザンやブリン・フォーブズのショットで追いすがるも、ロケッツはハーデンとクリス・ポールの得点で一度もリードを許さず、最終スコア111-105で激戦を制した。
ウエスタン・カンファレンスは、22日(同21日)終了時点で5位に4チームが並ぶ大混戦。スパーズはユタ・ジャズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、オクラホマシティ・サンダーと共に同率で並ぶという状況の中で悔しい逆転負け。
勝利をつかんだロケッツでは、ハーデンがキャリア3度目、キャリアハイに並ぶ61得点に7リバウンド3スティールと大暴れ。フィールドゴール34投中19本(うち3ポイント13投中9本)、フリースロー17投中14本をリングにねじ込んだ。
「アグレッシブになろうとしたんだ。俺たちは負けていたから、ショットを決めて相手チームをストップしなきゃならなかったんだ」と試合後に『AP』へ語ったハーデン。プレーオフのシード争いが佳境を迎える中、「俺はこのゲームがどれだけ重要なのかを理解していた」と明かした。
ロケッツではハーデンのほか、ポールが18得点5アシスト、エリック・ゴードンが12得点。2ケタ得点は3選手のみだったものの、クリント・カペラが16リバウンド4アシスト、PJ・タッカーが10リバウンド2ブロックで勝利に貢献。
一方のスパーズでは、フォーブズが20得点5リバウンド、ホワイトが18得点、デローザンが16得点8リバウンド8アシスト、マルコ・ベリネッリが11得点、オルドリッジが10得点5ブロックを挙げるも惜敗し、ウエスト8位に転落してしまった。
デローザンはハーデンについて「彼はシーズンをとおしてゾーンに入っている。本当に驚くべき男だよ。彼を必死になって止めようとしたけど、一気にスパークされてしまうと、スロウダウンさせるのは本当にタフなんだ」と脱帽。
グレッグ・ポポヴィッチHCも「我々は48分間プレーしなければならない。後半と終盤において、ハーデンはMVPと呼ぶにふさわしいパフォーマンスを見せていた」とハーデンを称賛していた。