2019.04.10
1996-97シーズン途中からサンアントニオ・スパーズの指揮官を務めるグレッグ・ポポヴィッチHCは、3月19日(現地時間18日)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦に勝利したことで、22年連続のシーズン勝ち越しを決めた。
スパーズを5度の優勝へと導き、最優秀コーチ賞にも3度選ばれてきたポポヴィッチHCは、バスケットボール殿堂入りも確実と言われるリーグ史上きっての名将である。
その名将が、3月21日(同20日)に『ESPN』へ掲載された記事の中で、マイアミ・ヒートのフランチャイズプレーヤー、ドウェイン・ウェイドについて語っていたので紹介したい。
今季限りでNBAから引退することを表明しているウェイドは、キャリア16年目の大ベテラン。ポポヴィッチHCが指揮するスパーズとは2013、14年にNBAファイナルで激突し、13年はヒートが最終戦の末に勝利。翌14年はスパーズが4勝1敗で圧倒してリベンジを果たした。ポポヴィッチHCは言う。
「NBAバスケットボールがある限り、彼は間違いなくそれを象徴する選手だ。彼はこれまで、勝利するべくハードにプレーしてきた。コート上ではとてもどう猛な姿勢を見せていたしね」。
今季のウェイドはヒートでシックスマンを務めており、ここまで60試合に出場して平均25.6分14.3得点3.7リバウンド4.2アシストを記録。持ち前のリーダーシップを発揮しているだけでなく、ヴォーカルリーダーとしてもヒートをけん引しており、数字以上の働きを見せている。
ポポヴィッチHCは、ウェイドがアイコニックな存在になっている理由について「コートで見せているプレーだけではない」と言う。
「彼はコート上で見せていることと同じくらい、最高の笑顔と世界情勢に対する理解度の高さ、そしてコート外におけるコミュニティーへの貢献度が光る。それらが彼を特別な存在にしているんだと私は思う。彼は誰もが欲しがるチームメートで、一緒にプレーしていて楽しい選手。それにバスケットボールのみならず、多くのことをケアできる男なんだ」。
ポポヴィッチHCとウェイドが顔を合わせるのは、21日(同20日)のスパーズ対ヒート戦。おそらくその試合がラストゲームになるだろう。これまで2度も頂上決戦で競い合ってきた両者は、互いの健闘を称え合うに違いない。
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