「俺がプレーすることで、チームはさらに勢いを増す」と自信をのぞかせた巨漢
ウエスタン・カンファレンス首位を確定したゴールデンステイト・ウォリアーズは、4月9日(現地時間8日)終了時点で56勝24敗。過去4シーズンで3度もNBAを制した覇者であり、今年のプレーオフでは史上4チーム目となる3連覇へ挑むこととなる。
直近8試合で7勝と好調をキープする王者は、10日(同9日)にニューオーリンズ・ペリカンズ、11日(同10日)にはメンフィス・グリズリーズとのアウェー2連戦をこなし、14日(同13日)からファーストラウンドが幕を開ける。
ウォリアーズにはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ケビン・デュラント、ドレイモンド・グリーンに加え、ベンチにはアンドレ・イグダーラとショーン・リビングストンという頼れるベテランがおり、2015年の優勝時に先発センターを務めていたアンドリュー・ボーガットも加わった。
そして今年のプレーオフでは、リーグ最高級の重量級ビッグマン、デマーカス・カズンズが先発センターを務めることとなる。キャリア9シーズン目のカズンズは、昨年1月下旬に負ったアキレス腱断裂から今年1月中旬に復帰してウォリアーズデビュー。
ここまで29試合に出場し、平均25.4分と出場時間に制限を設けながらも、カズンズは16.1得点8.1リバウンド3.5アシスト1.3スティール1.5ブロックと、持ち前の万能性を発揮。
211センチ122キロの巨漢カズンズは、『AP』の取材で初のプレーオフについて「こんな状況でプレーオフに初出場することになるなんて、思ってもみなかった」と言及。そしてこう続けた。
「だが俺にもその時が訪れたんだ。これは俺のチームであり、ほかの選手たちはこれまでに(プレーオフ初出場という)この瞬間を味わってきた。俺がこのチームのためにどうやって戦うかは分かるはずだ。チームメートたちと加速し、俺が入ることでチームはさらに勢いを増していくのさ」。
身体中から熱い情熱を前面に出し、激しい競争心をむき出しにしてプレーするカズンズ。グリーンと共にインサイドに君臨し、威圧感十分のプレーで昨年までのウォリアーズにはなかったサイズのあるビッグマンとして攻防両面で大暴れしてくれることだろう。
カリーが「僕らは彼の情火(火が燃えるように激しく高ぶる情欲)が大好きなんだ。プレーオフでも、きっとすごいことになるだろうね。彼のプレーオフデビューは、いい方向に進むんじゃないかな」と語ったように、ウォリアーズはプレーオフへ新たな武器を持ち込む。
しかも、カズンズは並大抵の選手ではなく、プレータイムを与えられれば20得点10リバウンドを軽々と記録できるオールスタービッグマン。カズンズが初のプレーオフでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、大いに注目していきたい。