パーキンスはコートの両エンドでゲームを支配しているレナードを高評価
トロント・ラプターズのトップスコアラーとして、オーランド・マジックとのプレーオフ、ファーストラウンドで活躍しているカワイ・レナード。
第4戦を終えて3勝1敗としたラプターズはシリーズ突破に王手をかけており、24日(現地時間23日)にラプターズのホーム、スコシアバンク・アリーナで行われる第5戦で、シリーズ勝利を狙っている。
そのラプターズをプレーオフでけん引しているのがレナードだ。4試合のうち2試合で30得点以上を記録する2014年のファイナルMVPは、シリーズ平均28.0得点6.5リバウンド3.3アシスト1.3スティールをマーク。フィールドゴール成功率53.2パーセント、3ポイント成功率42.9パーセント、フリースロー成功率86.4パーセントと、エースとして文句なしの働きを見せている。
そんな中、23日(同22日)に放送された『ESPN』の“Get Up!”で、ケンドリック・パーキンス(現未所属)が注目の発言をしていたので紹介したい。
昨年7月18日(同17日)にクリーブランド・キャバリアーズを解雇されたパーキンスは、これまでのNBAキャリアでボストン・セルティックス、オクラホマシティ・サンダー、ニューオーリンズ・ペリカンズ、キャブスでプレー。
そのパーキンスが、番組内で「クレージーに聞こえるかもしれないけど、カワイ・レナードはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)を思い出させるんだ」と発言。そして自身の見解をこう語った。
「僕は彼とマイクを比較しているんじゃない。けど、プレーやスタイル、(オフェンスとディフェンスの)両エンドでゲームを支配する彼を見ていると、マイケル・ジョーダンに似ていると僕は思ってる。確かに彼のプレーは手の込んだおしゃれなものではないかもしれない。ただ、彼は大きな手を持ち、手のひらでボールをつかんで見事なターンアラウンドジャンパーを繰り出す。それにディフェンス面においては、多分リーグでもベストじゃないかな」。
寡黙なプレーを遂行するレナードは、攻防両面に秀でたリーグ屈指の実力者。最優秀ディフェンシブプレーヤー賞を2度も獲得した実績を持ち、オフェンス面においてもリーグ有数の得点力を誇る。ジョーダンと同等の評価を得ているわけではないものの、現役トップクラスのスター選手なのは間違いない。
また、注目したいのは、昨季まで数多くのスター選手と共にプレーしてきたパーキンスがレナードとジョーダンについて語っていることだろう。
パーキンスはこれまでのNBAキャリアで、ポール・ピアース(元セルティックスほか)やケビン・デュラント(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ラッセル・ウェストブルック(サンダー)、ジェームズ・ハーデン(現ヒューストン・ロケッツ)、そしてレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)ともプレーしてきた。
もしかすると、パーキンスはコート上ではなく、画面上でレナードを見たからこそ、ジョーダンと似た部分があることを感じたのかもしれない。それでも、今年のプレーオフでラプターズをけん引するレナードの活躍は、パーキンスだけでなく、数多くのファンやメディア、選手たちに大きなインパクトを与えているのではないだろうか。