「肝心なことをやっていけば、良い方向へ進むと思う」とウィンズロウが言及
フランチャイズプレーヤーのドウェイン・ウェイドにとって、現役最後のシーズンとなった2018-19シーズン。マイアミ・ヒートは最後までプレーオフ出場争いを演じたものの、イースタン・カンファレンス10位の39勝43敗に終わり、2年連続プレーオフ出場とはならなかった。
来季に向けて、ヒートはウェイドが現役引退、ユドニス・ハズレムの去就は未定ながら、年俸1,000万ドル(約11億2,000万円)を超える選手が複数いるため、即戦力のフリーエージェント(FA)を獲得するキャップスペースは皆無と言っていい。
ただし、ゴラン・ドラギッチが今季終了後にプレーヤーオプションを破棄して制限なしFAになることができる権利を持つものの、ジョシュ・リチャードソンを筆頭にジャスティス・ウィンズロウ、ハッサン・ホワイトサイド、ジェームズ・ジョンソン、ディオン・ウェイターズ、ケリー・オリニク、バム・アデバヨといった主力は来季も契約下にある。
ヒートとしては、今季チームトップの平均16.6得点を残したリチャードソン、万能戦士へと成長中のウィンズロウを中心に来季プレーオフ返り咲きを狙う。
そんな中、4月25日(現地時間24日)に現地メディア『The Athletic』へ掲載された記事の中で、ウィンズロウがチームのゴールについて語っていたので紹介したい。
ウィンズロウは「僕らは(来季に向けて)ファイナルの舞台へ返り咲くべく、仕事に取りかかることにワクワクしている」と語り、ヒートのゴールが2014年以来となるファイナル進出であることを明かした。
とはいえ、ヒートが来季イーストを制することができると見ている者は皆無に等しいだろう。現在プレーオフで戦っている上位チームの選手たちからすれば、「勝手に言ってろ」とあざ笑ったとしても決しておかしくはない。
もちろん、ウィンズロウも「ファイナル進出こそ、僕らの目指すゴール。でも、このゴールに達するのは簡単なことではないし、一夜にして起こることでもない」と語っており、そのハードルが高いことは十分認識している。それでも、「僕らは肝心なことをやっていくことさえできれば、良い方向へと進むことになると僕は思ってる」とポジティブな姿勢を崩さなかった。
だが、もしヒートが現有戦力のまま来季へ臨むならば、ウィンズロウの急成長は不可欠。オールスターに選ばれるほどのステップアップがなければ、プレーオフ出場争いを勝ち抜くことも厳しいと言わざるをえない。
はたして、ヒートが誇る万能戦士ウィンズロウはさらなる成長を遂げることができるのか。今後の動向に注目していきたい。