2019.03.28
3月16日(現地時間15日)、ミルウォーキー・バックスはマイアミ・ヒートのホーム、アメリカン・エアラインズ・アリーナに乗り込んで一戦を交えた。
前半はホームのヒートが主導権を握った。第1クォーターに37-19とバックスを圧倒したヒートは、続く第2クォーターもそのままリードを保ち、前半を終えて62-42と20点差を付けてみせた。
ところが、「後半で僕らはエナジーを失ってしまった」とジャスティス・ウィンズロウが『AP』へ明かしたように、ヒートは徐々にそのリードをバックスに縮めてられてしまう。
バックスは第3クォーターに37-18と突っ走り、1点差まで詰め寄ると、第4クォーター開始直後にDJ・ウィルソンのショットで逆転。その後も攻撃の手を緩めず、ニコラ・ミロティッチやエリック・ブレッドソーらが加点し、最終スコア113-98と快勝。
後半に71-36と見事に試合をひっくり返したバックスは、1954-55シーズンのショットクロック導入後、前半に20点以上のビハインドを背負って逆転勝ちしたチームとしては史上最多の点差を記録。リーグトップの戦績を誇るチームの勢いを如実に表すゲームとなった。
勝利したバックスでは、ヤニス・アデトクンボがいずれもゲームハイとなる33得点16リバウンド9アシストに2スティール3ブロックと大車輪の活躍。さらにクリス・ミドルトンが21得点5リバウンド8アシスト、ブレッドソーが17得点5アシスト3スティール、ベンチからはアーサン・イリヤソバが15得点、パット・カナトンが13得点6リバウンドをマーク。
「20点や15点、10点負けていようが関係ない。僕らはハードにプレーを続けるだけ。それがこのチームのプロセスなんだ。今夜のようなゲームに勝つためには、アウェーでプレーしている時にこのような逆境にも立ち向かわなきゃいけない。プレーオフになればそう簡単に勝利をつかむことなんてできないから。僕らは偉大なチームになりたいからこそ、ハードなプレーを続けているんだ」と、勝利の殊勲者アデトクンボがコメント。
バックスのマイク・ブーデンホルザーHCは勝因について「我々のディフェンスが自分たちのオフェンスに火をつけたからさ。これを機に、我々のアイデンティティーにしたいものだね」と語り、選手たちの健闘を称えた。
一方のヒートでは、ウィンズロウが20得点5アシスト2スティール、ハッサン・ホワイトサイドが14得点11リバウンド3ブロックを挙げたほか、5選手が10得点以上を残したものの、ショックの大きい敗戦に。
「時々、オープンショットをミスすることがある。フリースローを外してしまうこともあるだろう。それにターンオーバーを喫することもあるだろうし、納得のいかないコールもある。この試合の後半、我々はそういったことに気をとられてしまい、彼ら(バックス)がそれをうまく利用したんだ」とエリック・スポールストラHCが振り返った。
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