2019.05.29
今季リーグ最速で50勝を達成したミルウォーキー・バックスは、3月13日(現地時間12日)終了時点でリーグトップの51勝17敗と好調。
イースタン・カンファレンス2位のトロント・ラプターズ(48勝20敗)に3.0ゲーム差をつけ、イースト首位を独走する勢いで勝ち続けていると言っていいだろう。
今季のバックスは大黒柱ヤニス・アデトクンボを筆頭に、オールスター初選出を果たしたクリス・ミドルトン、爆発的な身体能力を持つエリック・ブレッドソー、安定感が光るマルコム・ブログドン、そして7フッター(213センチ以上)ながら“ストレッチ5”として活躍するブルック・ロペスの5人でスターターを形成。
ベンチからはニコラ・ミロティッチやジョージ・ヒル、パット・カナトン、トニー・スネル、アーサン・イリヤソバといった選手たちが登場し、厚い選手層を誇る。
今回注目したいのは、ビッグマンのロペスだ。昨季までプレーしたキャリア10シーズンすべてで平均2ケタ得点を記録するオフェンシブセンターは、昨夏バックスと低年俸で契約。
ロペスは今季、アデトクンボとブレッドソーという、鋭いドライブで数多くの得点機会を生み出す2選手にスペースを与えるべく、主に3ポイントシューターとしての役割を与えられた。
ブルックリン・ネッツに所属していた一昨季から3ポイントをレパートリーに加えたロペスは、開幕から3ポイントを連発。ここまで試投数(平均6.4本)、成功数(平均2.3本)、成功率(36.6パーセント)の3部門でキャリアハイを記録。
バックスの先発センターとして平均28.3分12.4得点4.6リバウンド1.1アシストを残すロペスは、昨年11月12日(同11日)に行われたデンバー・ナゲッツ戦でキャリアハイとなる8本の3ポイントを決め切り、昨年末から年明けにかけては2試合連続で7本の3ポイントを成功と、チームから求められた役割を十二分にこなしている。
さらに、ディフェンスではペイントエリアを中心に自慢の身体を駆使して君臨。リーグ5位の平均2.2ブロックを記録しており、攻防両面で自身の役割に徹した献身的なプレーが光る。
NBA史上、7フッターの選手が1シーズンに残した最多3ポイント成功数はダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)が2000-01シーズンに記録した151本。今季のロペスはすでに159本を沈めており、歴代最多記録を更新。
さらに、13日(同12日)に行われたニューオーリンズ・ペリカンズ戦で2ブロックをマークしたことで、150ブロックに到達。『StatMuse』によると、ロペスは1シーズンで150本以上の3ポイント成功、150本以上のブロックを残した史上初の選手になったという。
新たな役割を受け入れて見事な活躍を見せるロペス。バックスに不可欠な選手として、レギュラーシーズン終盤戦、そしてプレーオフでも活躍を期待したい。
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