2019.12.20
3月29日(現地時間28日)に行われたマイアミ・ヒートとダラス・マーベリックスの試合は、マブスの新人ルカ・ドンチッチにとって印象的な試合になったようだ。
スロベニア出身のドンチッチにとって、ヒートの元オールスターガード、ゴラン・ドラギッチは同国の先輩。2017年夏に行われた「FIBAユーロバスケット2017」ではイゴール・ココスコフHC(現フェニックス・サンズHC)の下でチームメートとして共に戦い、決勝ではセルビアを下して初優勝を飾った。
決勝で35得点7リバウンド3アシスト2スティールを挙げたドラギッチは大会MVPに輝き、同試合で8得点7リバウンド2アシストをマークしたドンチッチは大会ベスト5に選出。ちなみに、ベスト5には両選手のほかにスペインのパウ・ガソル(現ミルウォーキー・バックス)、セルビアのボグダン・ボグダノビッチ(現サクラメント・キングス)、ロシアのアレクセイ・シュベド(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)が選ばれている。
それもあってか、ドンチッチはヒート戦を終えた後、「最高だったよ。正直な話、僕はキャリアで初めて試合前に緊張していたかもしれない。ほかの試合とはちょっと違ったから。でも特別な夜になったよ」と『AP』へ明かした。
すでにプレーオフ出場の道が経たれたマブスに対して、ヒートはプレーオフ出場争いの渦中にいたこともあり、ゲームは7点ビハインドで迎えた第4クォーターにヒートが躍動する。
着実に点差を縮めていったヒートは、ドラギッチの4連続得点で残り7分24秒に逆転。その後シーソーゲームになる中、残り3分20秒でドンチッチがフリースローを1本決めてマブスが逆転。
しかしヒートは残り2分22秒でドウェイン・ウェイドのステップバックジャンパー、残り1分15秒にはドラギッチのレイアップが決まり、そのままリードを保持して最終スコア105-99でマブスを下した。
この勝利でイースタン・カンファレンス8位に浮上したヒートは、ドラギッチが2011年以来キャリア2度目となるトリプルダブル(23得点12リバウンド11アシスト)、ディオン・ウェイターズが17得点を挙げるなど計5選手が2ケタ得点。
一方のマブスではドンチッチがチームトップの19得点に8リバウンド7アシストを残すも、6本のターンオーバーを犯すなどミスが目立ってしまった。そのほか、ジャスティン・ジャクソンが14得点2スティール、ダーク・ノビツキーが13得点、ジェイレン・ブランソンが13得点4アシストを挙げている。
会場には約2,000人ものスロベニア人が駆け付け、ドラギッチとドンチッチによる初対決を観戦。「彼らが会場まで来て、僕らをサポートしてくれただなんて、なんだか信じられないよ」とドラギッチは喜びをあらわにし、彼らにサインするなど交流を楽しんだ。
ウェイドはスロベニア出身のドラギッチをボス、ドンチッチを将来有望な若手と称したうえで、「彼のすばらしいプレーを見ることができて最高だったよ」と、大活躍したドラギッチを絶賛した。
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