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萩原強化副委員長がU17女子W杯を総括…「日本の宝」竹内みやの躍動と長身者育成・発掘の課題

バスケットボールキング編集部

 7月29日、日本バスケットボール協会(JBA)は女子日本代表に関するメディアブリーフィングを実施した。登壇した萩原美樹子強化副委員長は、7月にチェコで開催された「FIBA U17女子バスケットボールワールドカップ2026」の戦いを振り返り、今後の日本女子バスケットボール界における強化方針や、同大会で躍動した若き才能について語った。

 鈴木良和ヘッドコーチが率いたU17女子日本代表は、目標に金メダルを掲げて大会に臨んだものの、準々決勝でオーストラリア代表に敗れ、最終的に7位で大会を終えた。萩原副委員長は「限られた合宿期間の中でよく戦った」と選手たちを評価しつつも、アンダーカテゴリーにおいても世界の強度やスキルが飛躍的に上がっていることに危機感を示した。

 とりわけ課題として浮き彫りになったのが、長身者の育成だ。オーストラリアなどの強豪国は、180センチ、190センチ台の長身選手がアウトサイドからプレーを展開する。これに対し、日本の長身選手は外回りのプレーへの対応に苦労しており、世界からやや遅れを取っている印象を受けたという。萩原副委員長は「日本の中の長身者は世界に出れば平均から少し大きいくらい。いかに3ポイントシュートができ、リングに向かってプレーができるようにしていくかが課題」と語り、育成世代に関わるすべての指導者と危機感を共有し、日常的に世界基準を意識して強化に取り組む必要性を強調した。

 一方で、素材発掘に関しても手をこまねいていられない。それでなくても少子化が叫ばれ、子どもたちのスポーツ離れでも懸念されている。また、以前は強化と競技を広める役割を担っていた中学校の部活動が以前のような状況ではない中、JBAをはじめとするバスケ界全体で考えていかなければいけない課題と言える。

 チームとして明確な課題が見えた一方で、世界に大きなインパクトを残したのが、司令塔を務めた竹内みやだ。大会を通じて平均18.1得点、4.9アシストを記録し、得点ランキング2位、アシストランキング4位にランクイン。準々決勝のオーストラリア戦では大会の1試合最多得点記録となる32得点を叩き出し、見事に大会のオールスター5(ベスト5)に選出される快挙を成し遂げた。

チームとして7位だったのにも関わらずオールスター5に選出された竹内みや [写真]=fiba.basketball

 萩原副委員長は、竹内の最大の武器である得点能力について「3ポイントシュートがあり、自分で切っていって最後フィニッシュまで行ける。ミドルレンジのプルアップもあり非常に多彩」と絶賛。さらに、ディフェンスを引きつけて味方に配給する判断力の高さや、バスケットボールを全力で楽しむ姿勢がチームに活力をもたらすリーダーシップを高く評価した。162センチというサイズながら、持ち前のスキルと判断力で世界と対等に渡り合った竹内を、萩原副委員長は「日本の宝」と称賛している。

 竹内をはじめ、今大会で活躍した選手たちは、2030年、日本での開催が決まったワールドカップやその先のオリンピックにおいて、日本代表の主力として期待される世代でもある。JBAとしては、彼女たちをA代表へとスムーズに引き上げるための道筋を描きつつも、その下の世代を「ネクスト世代」として、一気通貫で育成していく方針だ。

 萩原副委員長は「言葉だけでなく、どういうシステムを作っていくかが大きな課題」と語った。

文=入江美紀雄(バスケットボールキング編集部)

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