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4試合でワールドカップを終えた日本…5大会連続出場の髙田真希は「これから積み上げていくチーム」

5度目のW杯を終えて、髙田が大会を振り返った [写真]=fiba.basketball
フリーライター

「ディフェンスでアグレッシブに行くところ、トラップなどは嫌がっていたとは思うのですが、相手が自分たちより上だったかなと言うのは率直に感じます。うまくパスもさばかれましたし、高さのところでもやられてしまいました」

 現地時間9月8日、ドイツのベルリンで開催されている「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」は準々決勝決定戦2試合が行われ、女子日本代表が女子ハンガリー代表と対戦した。

 勝てばベスト8となる一戦だったが、日本は出だしでハンガリーに先行を許してしまう。何とか追い上げるも第1クォーターは終盤に再びリードを広げられ12-20で終えた。

 それでも第2クォーターは町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)を起点に速い攻めを展開。前半を終えた時点で3点差にまで詰め寄ったが、後半の出だしに再びハンガリーに連続得点を許すと、その後は追いかける展開のまま63-84で敗戦を喫した。

 このハンガリー戦も含め、グループフェーズ(予選)ではドイツ代表、スペイン代表戦ともに第1クォーターと第3クォーターで大きなビハインドを負った日本。最年長である髙田真希(デンソーアイリス)は、それも踏まえてハンガリー戦後にこう振り返った。

「どのチームも自分たちより高さがあり、技術も上だと思うので、自力の差がある分、先制パンチを食らうことはある程度しょうがないとは思います。とはいえ、盛り返したり、自分たちの流れに持っていけそうだったり、そういうときに(ディフェンスでの)ローテーションのミスやマッチアップのミスなどうまく連携が取れなかったところがありました」

 高さで劣る日本はこれまでも激しいディフェンスを主体にタフな戦いへと持ち込むのが戦法の一つでもあった。このディフェンスについても髙田は「(相手の)体力を削る前にうまくかわされていたと思います。相手の体力を削ってからが自分たちの勝負と言うところがあるのですが、なかなかそういった展開に持っていけず、相手に落ち着いてシュートを打たれてしまいました。体力を削ることができないと、後半に自分たちにいい流れが来ないのかなと思います」と語った。

 ディフェンスは日本の生命線。加えて連動性のあるオフェンスや攻防において緻密なプレーの遂行といったことは日本がアジアや世界で勝つための術だ。今大会はその点に関しては未成熟だったと言える。今、チームはコーリー・ゲインズヘッドコーチ体制となって2年目で、指揮官を中心に新たなスタイルを構築中だ。これまで幾多のの指揮官のもとで日の丸を背負ってきた髙田はチームの現状についてこう触れる。

「圧倒的に試合での経験が足りないのかなと思います。選手もそうですがスタッフも。そういった意味では自分自身はこういう大会もそうですが、もっともっといろいろなチームと練習ゲームをして、(経験などを)積み上げていくしかないと思っています。自分たちの引き出しがまだまだ少ない。そこを増やしていくためにもいろいろなチームと対戦することで『こういうときはこうだよね』と言うのがどんどん増えれば。日本は一気にうまくなると言うよりも、そういったことを地道に積み重ねていくこと。細かい連携を取るようにしていけば、必ず勝てるチームになると思います。そこが足りていないので、これからいろいろなことを積み上げていくチームだと思います」

 一方で課題ばかりでもない。今大会の4試合を通して「アグレッシブに行けるところなどは自分たちもできるのではないかと思わせるような、自信を得られるようなところはありました。自分たちの強みはプレッシャーをかけてのディフェンスだよねと言うこともこの大会を通して自信になったところ。だからこそ、やっぱりこれからの一つ一つの積み重ねなのだと思います」。

チーム一のベテランは今大会で得た課題と収穫を語った [写真]=fiba.basketball

 若手選手の台頭も著しかった今大会。2年後のロサンゼルスオリンピック出場を目指すことはもちろん、4年後には東京開催の女子ワールドカップが控えている。

 今大会は思うような結果や試合内容ではなかったかもしれない。だが、髙田のような現状を冷静に捉えるベテランや期待値の高い若手選手などタレントがそろうチームにおいて、今大会を『いい経験だった』だけで終わらせることなく、一丸となってのチーム作りを行っていくことに期待したい。

文=田島早苗

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