セルティックスの堅守に封じられたアデトクンボ「もっとアグレッシブにならなきゃ」

第1戦の雪辱に燃えるアデトクンボ[写真]=Getty Images

兄や指揮官から激励されたアデトクンボ、第2戦でリベンジなるか?

 4月29日(現地時間28日)に幕を開けたボストン・セルティックスとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル。ミルウォーキー・バックスは第1戦でセルティックスに攻防両面で圧倒され、90-112で大敗した。

 バックスはヤニス・アデトクンボが22得点8リバウンド、クリス・ミドルトンが16得点10リバウンド6アシスト、ニコラ・ミロティッチが13得点4リバウンドを挙げるも、スターターを務めるエリック・ブレッドソーブルック・ロペス、スターリング・ブラウンは3人合わせてフィールドゴール17投中成功わずか3本の計12得点と不発。

 大黒柱のアデトクンボも、アル・ホーフォードに2本連続でブロックを浴びるなど本来の爆発的なパフォーマンスは影を潜めた。この日アデトクンボは5投中3本の3ポイントを決めたものの、フィールドゴール21本のうちリングをくぐり抜けたのは7本のみ。成功率33.3パーセントという予想外の不振に陥ってしまい、コート上でプレーしていた時間帯における得失点差では、チームワーストのマイナス24に。

「僕らは毎回、彼(アデトクンボ)に対して彼が手にするであろうすべてのプレーにおいて、タフな状況へと追い込むことにフォーカスしていた。今夜に関して、僕らはすごくいい仕事ができたと感じてるよ」と語ったホーフォードは、20得点11リバウンド3ブロックとすばらしいプレーを見せた。

 バックスとしては、第2戦でリベンジするためにはアデトクンボの積極果敢なプレーが不可欠となる。だがアデトクンボは何かを大きく変える必要はないという。「今シーズンを通じて僕らがやってきたことをやり続けるようにトライするだけ。僕らが何かを変える必要はないと思ってる。なんで変えなきゃいけないんだい? 僕らはアジャストできないようなチームじゃないからね」とチームとしての自信をのぞかせた。

第1戦ではホーフォード(左から3番目)やベインズに封じられてしまったアデトクンボ(左から2番目)[写真]=Getty Images

 とはいえ、アデトクンボの復調がなければプレーオフ無傷の5連勝と絶好調のセルティックスを打ち負かすことは厳しいのではないだろうか。そのことについては、アデトクンボ本人も自身の復調がマストだと認識している。

「僕の兄貴は試合後、普段は電話してこないんだけど、(第1戦後は)電話をかけてきて『もっとハードにプレーしなきゃ。もっとチームを手助けできるようにハードにプレーしろよ』って言ってきたんだ」とアデトクンボが『ESPN』へ明かす。

 また、マイク・ブーデンホルザーHCからの檄について、アデトクンボは「コーチからは『まだまだ努力が足りない、もっともっとアグレッシブにならなければならない、チームメートを探さなきゃいけない』って言われた。あとは『これまで百万回くらい話してきたことをやらなきゃいけない』とね。それこそ、僕がやるべきことなんだ。第2戦ではもっといいプレーができるようにトライしていく。僕がやるべきプレーをね」と次戦へ向けて意気込んだ。

 5月1日(同4月30日)に行われるシリーズ第2戦。バックスにとってはなんとしてでも1勝1敗のタイへと持ち込みたいところ。その最重要人物がアデトクンボなのは間違いないだろう。

バックスが第2戦でセルティックスを下すためには、アデトクンボの奮起が不可欠[写真]=Getty Images

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