「リラードは僕が尊敬している選手の1人なのは間違いないね」とマレー
4月30日(現地時間29日)。デンバー・ナゲッツとポートランド・トレイルブレイザーズによるウエスタン・カンファレンス・セミファイナルが幕を開けた。
ウエスト第2シードのナゲッツはファーストラウンドでサンアントニオ・スパーズ相手に第7戦の末に辛勝。その一方、第3シードのブレイザーズはオクラホマシティ・サンダーとの1回戦を4勝1敗で撃破しており、ここまでのプレーオフにおける勝ち上がりは対照的だ。
シリーズ初戦を前に、ナゲッツの地元メディア『The Denver Post』には、ナゲッツの点取り屋ジャマール・マレーによるブレイザーズのエース、デイミアン・リラードへの思いが掲載されていたので紹介したい。
キャリア7年目のリラード(28歳)に対して、マレーはキャリア3年目の22歳。サンダーとの第5戦でプレーオフ自己ベストの50得点に加え、シリーズに決着を付けるミラクルブザービーターを放り込んだリラードと、初のプレーオフを経験しているマレーには、まだまだ実力差があることは否めない。
そんな中、マレーは「間違いない。(リラードは)僕が尊敬している選手の1人だ」と断言。「特に彼のゲーム、3ポイントを放つ確固たる自信、チームをリードする方法を見習ってる。彼はヴォーカルリーダーではないけど、(チームメートたちへ)見本となって示すんだ」とマレー。
マレーは自身とリラードには似ている部分があるという。
「ゲームを愛し、バスケットボールへの情熱をはじめ、競争力とタフネスを持ち合わせている。彼の対戦相手には(似たようなスタイルの)僕がいる。彼は競い合うことが大好きで、僕も同じ。そこはリスペクトしている要素だね。コートへ出て自分と似たような男と戦うんだから、ものすごく楽しみなシリーズになるだろうね」。
リラードへのリスペクトを存分に語ったマレー。スパーズとのシリーズでニコラ・ヨキッチ(平均23.1得点)に次ぐチーム2位の平均19.0得点に2.7リバウンド4.1アシスト1.3スティールを挙げた若きスコアラーは、ブレイザーズとのシリーズでも活躍することができるか注目したい。
ちなみに、同メディアの記事の中で、リラードはマレーについて「彼は本当にいい若手だ」とコメント。そして「本当にアグレッシブだし、すごく自信を持ってる。ナゲッツというチームの成功において、重要な役割をこなしていると思う。ナゲッツを打ち負かすためには、あの2人(ヨキッチとマレー)を制御し続けないといけないだろう」と口にした。
なお、ナゲッツはギャリー・ハリス、ブレイザーズはCJ・マッカラムという得点力のあるスコアラーを擁しているだけに、両チームによるシリーズはバックコート陣による激しいスコアリングバトルが展開されることになりそうだ。