2019.04.16

ブレイザーズのエース、リラードが「間違いなく俺の武器」と認めるディープスリー

リラードはブレイザーズが誇るリーグ屈指のスコアリングガード[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

サンダー戦終盤に長い年月をかけて磨き上げてきたディープスリーがさく裂

 4月15日(現地時間14日)に行われたオクラホマシティ・サンダーとのファートラウンド初戦。ポートランド・トレイルブレイザーズは試合の大部分でリードを保持し、104-99で勝利を収めた。

 2016年以来、プレーオフで3年ぶりの勝利を飾った立て役者は、リーグ有数のスコアリングガードとして知られるデイミアン・リラードだ。サンダーが猛追してきた第4クォーターだけで14得点を挙げるなど、ゲームハイとなる30得点を奪った。

 特に試合時間残り2分23秒で沈めたディープスリーは、1点差に詰め寄られた場面から4点差へと広げる値千金の一発となり、勝利へつなげたものだったと言っていい。

 16日(同15日)に現地メディア『The Athletic』へ掲載された記事の中で、「ディープスリーは間違いなく俺の武器だ」とリラードが自信満々に語っていたことが印象的だった。

 ルーキー時代に185本の3ポイントを決めたリラードは、当時ルーキー史上最多の3ポイント成功数をマーク。その後もクイックリリースから放たれる長距離砲は威力を増し、クラッチタイムでも数多くの3ポイントを沈めてきた。

 リラードは今季を含めたキャリア7シーズンのうち、5シーズンで200本以上の3ポイント成功数を残しており、現在4年連続で200本の大台を突破。キャリア平均2.7本の3ポイントを決めている。

「(対戦相手の)いくつかのチームは、このショットを我慢して受け入れるしかないと言うかもしれないね。でもそれは俺自身もそう。俺はこのショットで生きていくつもりだからね」と語ったリラード。3ポイントラインを軽々と超えるスポットから繰り出すリラードのディープスリーは、対戦相手を大いに悩ませているというのが現状だ。

隙あらば自慢のディープスリーを繰り出すリラード[写真]=Getty Images

「何度も繰り返し練習してきたことで自信を得ることができた」とリラード

 NBA入りから約7年経過したが、その間もリラードはシュート力を磨いてきた。それは幼い頃から練習を重ねた賜物だという。

「小さかった頃から、俺はいつだって遠い距離からシュートできるようにやってきた。でもロングレンジのショットがよく決まるようになってからは少し変わってきたんだ。より遠いエリアからのショット、そして質の高いショットを決めることがプロセスになった。きっと多くの人はただのディープショットと思うだろうね、でも俺は年を重ねるごとに上達させてきたんだ。繰り返し、何度も練習してきたことで、自信を得ることができた」とリラードは言う。

 リラードには強力なドライブに加え、チームメートへアシストもできるだけに、ディープスリーをガードするのは並大抵のことではない。仮にシュートタッチが悪くとも、ドライブから決める力強いフィニッシュや、ここ2シーズン連続で成功率90パーセントを超えるフリースローで得点を稼ぎ出すことができる点もこの男の強みと言っていい。

 ブレイザーズがサンダーとのシリーズを制するためには、リラードの大活躍は不可欠。17日(同16日)に行われる第2戦以降も、リラードのパフォーマンスに注目していきたい。

シリーズ初戦では11投中5本の3ポイントを成功させたリラード。この調子をキープできるか?[写真]=Getty Images

デイミアン・リラードの関連記事