2019.04.02
2月18日(現地時間17日)に迫った「NBAオールスターゲーム2019」。今年もイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)がキャプテンを務める「TEAMヤニス」と、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を紹介していく。
※チーム分けのドラフトは2月8日(同7日)のため、リザーブ選手を順に紹介
ガード/190センチ/88キロ/キャリア7年目
Twitterアカウント:@Dame_Lillard
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<NBAにおける主な記録・功績>
新人王(2013年)
オールNBAファーストチーム選出:1回(2018)
オールNBAセカンドチーム選出:1回(2016)
オールNBAサードチーム選出:1回(2014)
オールスター選出:4回(2014,15,18,19)
<2018-19シーズン 個人成績>
平均35.3分26.4得点4.6リバウンド6.3アシスト1.1スティール
※2月5日(現地時間4日)終了時点
キャリア6シーズン目の昨季、自身初となるオールNBAファーストチーム入りを果たしたリラードだったが、ウエスタン・カンファレンス3位で臨んだプレーオフで、ニューオーリンズ・ペリカンズ相手に屈辱のスウィープ負け。チームを勝たせることができず、昨季は苦々しい結末となった。
それでも、ゴールデンステイト・ウォリアーズやヒューストン・ロケッツのように、オールスター選手が相次いで加わる“スーパーチーム構想”には一切興味を示すことなく、既存のチームで勝利することを誓い、今季に臨んだ。
開幕戦でレブロン・ジェームズ率いるレイカーズ相手に28得点を挙げて快勝すると、4、5戦目に2試合連続40得点超えを記録し、早くもエンジン全開。特に10月26日(同25日)のオーランド・マジック戦では、フランチャイズ新記録となる後半だけで34得点の大爆発。試合全体で41得点を奪い、チームに勝利をもたらしたのである。
この試合を終えて「後半にデイム(リラードの愛称)が見せたパフォーマンスは本当にすごいものだった」とテリー・ストッツHCがエースを称賛したことに対して、リラードはこの試合を制した要因について、ベンチメンバーの働きを絶賛していたことが印象的だった。
「このチームのセカンドユニットは、俺たちにとってすばらしい働きをしてくれている。この前の3試合では、スターターよりも良い時間帯がいくつもあった。彼らはベンチからチームに勢いを与えてくれるだけでなく、相手チームからリードを奪うこともある。こんなすばらしいセカンドユニットがチームにいれば、(彼らを)信頼することができるし、心地よくプレーできる。それに、今夜のような活躍をしてくれれば、彼らもより確固たる自信を手にすることができるはずだ」。
リラードは11月29日(同28日)のマジック戦でキャリアハイとなる10本の3ポイントをねじ込み、またもや41得点を記録。エースとして自慢のシュート力を発揮し、リラードは高得点を挙げているものの、今季のブレイザーズはベンチメンバーの奮闘が目立つ。
もちろん、チームの主軸はリラード、CJ・マッカラム、ユスフ・ヌルキッチではあるものの、チーム2位の平均3.9アシストを記録するエバン・ターナーや2年目のザック・コリンズ、3年目のジェイク・レイマン、リーグトップの3ポイント成功率(48.5パーセント)を記録するセス・カリーといった選手たちがいい働きを見せている。
リラードは12月こそ平均27.1得点5.3アシストを挙げていたものの、1月に入ると平均得点は25.4にダウンした分、7.6アシストでチームメートの得点機会を演出。チーム成績も12月の8勝7敗から1月は11勝4敗へと好調に推移している。
とはいえ、5日(同4日)終了時点で、ブレイザーズはウエスト4位(32勝20敗)の好位置につけており、平均26.0得点6.0アシスト4.6リバウンド以上を記録する3人のうちの1人(もう2人はレブロンとロケッツのジェームズ・ハーデン)であることを考えれば、リラードのオールスター選出は当然と言っていいだろう。
今年のオールスターで、リラードは3ポイントコンテストを楽しみにしているようだ。チームメートのセス、ライバル視しているステフィン・カリー(ウォリアーズ)といった難敵を相手に「俺は勝ちに行く。俺は(コンテストを)制することができると思ってる」と地元メディア『The Oregonian』へ語っており、「(俺とセスは)一緒にコンテストへ参加する。そして俺はカリー兄弟のホームタウンで勝負するんだ」と自信満々にコメント。
闘争心旺盛で、大舞台で進化を発揮するリラード。3ポイントコンテストと同様に、オールスター本戦でも大暴れを期待したいところだ。
2015年以来、初のオールスターゲームとなった昨年。リラードは約21分に出場し、「TEAMステフィン」ではチームトップタイとなる21得点をマーク。フィールドゴール14投中9本(うち3ポイントは8投中3本)成功と、堂々たるプレーを見せた。
リラードは昨年まで出場した3度のオールスター本戦で、プレータイムと得点を着実に伸ばしている。自身4度目となる今年は、シュートタッチが絶好調ならば一躍MVPに躍り出ることも十分可能ではないだろうか。
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