2019.02.06

オールスター出場選手紹介⑤/デイミアン・リラード(ブレイザーズ)

2年連続4度目の選出となったリラード[写真]=Getty Images
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2月18日(現地時間17日)に迫った「NBAオールスターゲーム2019」。今年もイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)がキャプテンを務める「TEAMヤニス」と、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を紹介していく。
※チーム分けのドラフトは2月8日(同7日)のため、リザーブ選手を順に紹介

■オールスター出場選手⑤
デイミアン・リラードポートランド・トレイルブレイザーズ

ガード/190センチ/88キロ/キャリア7年目
Twitterアカウント:@Dame_Lillard
Instagramアカウント:@damianlillard

NBAにおける主な記録・功績>
新人王(2013年)
オールNBAファーストチーム選出:1回(2018)
オールNBAセカンドチーム選出:1回(2016)
オールNBAサードチーム選出:1回(2014)
オールスター選出:4回(2014,15,18,19)

<2018-19シーズン 個人成績>
平均35.3分26.4得点4.6リバウンド6.3アシスト1.1スティール
※2月5日(現地時間4日)終了時点

今季レブロンとハーデンに並ぶ好成績を残すスコアリングガード

 キャリア6シーズン目の昨季、自身初となるオールNBAファーストチーム入りを果たしたリラードだったが、ウエスタン・カンファレンス3位で臨んだプレーオフで、ニューオーリンズ・ペリカンズ相手に屈辱のスウィープ負け。チームを勝たせることができず、昨季は苦々しい結末となった。

 それでも、ゴールデンステイト・ウォリアーズやヒューストン・ロケッツのように、オールスター選手が相次いで加わる“スーパーチーム構想”には一切興味を示すことなく、既存のチームで勝利することを誓い、今季に臨んだ。

 開幕戦でレブロン・ジェームズ率いるレイカーズ相手に28得点を挙げて快勝すると、4、5戦目に2試合連続40得点超えを記録し、早くもエンジン全開。特に10月26日(同25日)のオーランド・マジック戦では、フランチャイズ新記録となる後半だけで34得点の大爆発。試合全体で41得点を奪い、チームに勝利をもたらしたのである。

 この試合を終えて「後半にデイム(リラードの愛称)が見せたパフォーマンスは本当にすごいものだった」とテリー・ストッツHCがエースを称賛したことに対して、リラードはこの試合を制した要因について、ベンチメンバーの働きを絶賛していたことが印象的だった。

 「このチームのセカンドユニットは、俺たちにとってすばらしい働きをしてくれている。この前の3試合では、スターターよりも良い時間帯がいくつもあった。彼らはベンチからチームに勢いを与えてくれるだけでなく、相手チームからリードを奪うこともある。こんなすばらしいセカンドユニットがチームにいれば、(彼らを)信頼することができるし、心地よくプレーできる。それに、今夜のような活躍をしてくれれば、彼らもより確固たる自信を手にすることができるはずだ」。

 リラードは11月29日(同28日)のマジック戦でキャリアハイとなる10本の3ポイントをねじ込み、またもや41得点を記録。エースとして自慢のシュート力を発揮し、リラードは高得点を挙げているものの、今季のブレイザーズはベンチメンバーの奮闘が目立つ。

マジック戦で3ポイントを15本放ち、自己最多となる10本を成功させたリラード[写真]=Getty Images

 もちろん、チームの主軸はリラード、CJ・マッカラムユスフ・ヌルキッチではあるものの、チーム2位の平均3.9アシストを記録するエバン・ターナーや2年目のザック・コリンズ、3年目のジェイク・レイマン、リーグトップの3ポイント成功率(48.5パーセント)を記録するセス・カリーといった選手たちがいい働きを見せている。

 リラードは12月こそ平均27.1得点5.3アシストを挙げていたものの、1月に入ると平均得点は25.4にダウンした分、7.6アシストでチームメートの得点機会を演出。チーム成績も12月の8勝7敗から1月は11勝4敗へと好調に推移している。

 とはいえ、5日(同4日)終了時点で、ブレイザーズはウエスト4位(32勝20敗)の好位置につけており、平均26.0得点6.0アシスト4.6リバウンド以上を記録する3人のうちの1人(もう2人はレブロンとロケッツのジェームズ・ハーデン)であることを考えれば、リラードのオールスター選出は当然と言っていいだろう。

故郷オークランドに本拠地を置くウォリアーズに敵意むき出しのリラード。オラクル・アリーナで行われた試合では自らの決勝弾で勝利を手にした[写真]=Getty Images

 今年のオールスターで、リラードは3ポイントコンテストを楽しみにしているようだ。チームメートのセス、ライバル視しているステフィン・カリー(ウォリアーズ)といった難敵を相手に「俺は勝ちに行く。俺は(コンテストを)制することができると思ってる」と地元メディア『The Oregonian』へ語っており、「(俺とセスは)一緒にコンテストへ参加する。そして俺はカリー兄弟のホームタウンで勝負するんだ」と自信満々にコメント。

 闘争心旺盛で、大舞台で進化を発揮するリラード。3ポイントコンテストと同様に、オールスター本戦でも大暴れを期待したいところだ。

<オールスターモーメント>
プレータイムと得点を着実に伸ばし、昨年は21得点を奪取

 2015年以来、初のオールスターゲームとなった昨年。リラードは約21分に出場し、「TEAMステフィン」ではチームトップタイとなる21得点をマーク。フィールドゴール14投中9本(うち3ポイントは8投中3本)成功と、堂々たるプレーを見せた。

 リラードは昨年まで出場した3度のオールスター本戦で、プレータイムと得点を着実に伸ばしている。自身4度目となる今年は、シュートタッチが絶好調ならば一躍MVPに躍り出ることも十分可能ではないだろうか。

3度目となった昨年のオールスターでは、自己最高の21得点をたたき出した[写真]=Getty Images

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