ガードデュオとフッドが計87得点と爆発! ブレイザーズ快勝で3勝3敗のタイへ持ち込む

リラード(左)が32得点、マッカラム(右)が30得点をマークした[写真]=Getty Images

30得点以上を奪ったリラード、マッカラムに加えてフッドも25得点と大暴れ

 5月10日(現地時間9日)。デンバー・ナゲッツ(3勝2敗)とポートランド・トレイルブレイザーズ(2勝3敗)によるウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦が行われた。

 会場となったブレイザーズのホーム、モーダ・センターには満員御礼となる2万22人が詰めかけ、モーリス・ハークレスのダンクでブレイザーズが先取点を決めると大盛り上がり。一方、ここまでシリーズベストの平均26.4得点を記録するナゲッツの大黒柱ニコラ・ヨキッチにボールが渡ると一斉にブーイングを浴びせて試合開始から全開。

 だが第1クォーターはナゲッツが優勢となった。ヨキッチのアシストからトーリー・クレッグがレイアップを決めると、その後もヨキッチ、ジャマール・マレーギャリー・ハリスと続き、ポール・ミルサップのショットもリングを射抜いて34-26とリードを奪う。

第3クォーターだけで17得点を集中砲火したリラード[写真]=Getty Images

 すると第2クォーターに入ってホームのブレイザーズが反撃。ベンチスタートのロドニー・フッドとザック・コリンズの3ポイントプレーで勢いをつけると、CJ・マッカラムデイミアン・リラードの長距離砲も飛び出し、同クォーター中盤に逆転。58-54の4点リードで前半を終える。

 第3クォーターに入ると、ハリスの5連続得点でナゲッツが逆転するも、この12分間にリラードが1人で17得点をたたき出すなどブレイザーズが再びリード。両チームは互いにリードを奪い合う中、ブレイザーズが7点リードで最終クォーターへ。

 6戦でシリーズに決着をつけたいナゲッツは、第4クォーターに入ってミルサップやヨキッチのショットで食らいつくも、ブレイザーズのマッカラムやフッドが加点して点差をなかなか詰められず。

 ブレイザーズ優勢の中、残り7分26秒にエバン・ターナーのアシストでセス・カリーが3ポイントを沈めると、そこからは9点差以上をキープして最終スコア119-108で勝利。シリーズ決着を第7戦へと持ち込んだ。

自身初の第7戦へ向けて「今夜のように追い込まれた状態で臨む」とリラード

 ブレイザーズでは「俺の仕事は常にアグレッシブな状態で、自分の仕事をやり続けること。今夜はショットも入ってくれたよ」と語ったリラードが、6本の3ポイント成功を含むゲームハイの32得点に5アシスト、マッカラムが30得点6リバウンドと続いたほか、この日大当たりのフッドが25得点、コリンズが14得点4リバウンド5ブロック、ターナーが7リバウンド7アシストをマーク。

 一方のナゲッツでは、ヨキッチが29得点12リバウンド8アシスト、マレーが24得点10リバウンド5アシストと両輪が活躍。さらにミルサップが17得点6リバウンド3スティール、ハリスが15得点5アシスト3スティール、クレッグが10得点2ブロックを残すも、シリーズを終わらせることができなかった。

 ナゲッツはサンアントニオ・スパーズとの1回戦でも3勝2敗と王手をかけて臨んだアウェーの第6戦に敗れていた。それでも、ナゲッツのマイケル・マローンHCは「今日のポートランドで戦った試合は、サンアントニオとの第6戦よりは良い内容だったと思う。我々はリーグベストの戦績を誇るホームへ行くだけだ」とチーム状態について前向きに捉えていた。

 両チームによる運命の第7戦は、13日(同12日)にナゲッツのホーム、ペプシ・センターで行われる。ナゲッツはレギュラーシーズンにおいて、リーグベストのホーム戦績(34勝7敗)を残しているとはいえ、ブレイザーズはこのシリーズ第2戦をアウェーで制しているだけに、この日の勝利で意気揚々と向かってくるに違いない。

 プレーオフで第7戦を初めてプレーするリラードは「基本的には、どちらか勝利した方のチームが次のラウンドへ進むことができるんだ。俺自身のアプローチとしては、今夜のようにシリーズ敗退まで追い込まれた状態で臨もうと思う。それがアウェーのゲームだということ」と語り、勝つか負けるかの第7戦への準備を始めた。

スパーズとの1回戦に続き、ブレイザーズとのウエスト準決勝でも最終戦をプレーすることとなった⑮ヨキッチ[写真]=Getty Images

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