2019.05.06
キャリア4シーズン目の今季、デンバー・ナゲッツを2013年以来初のプレーオフへと導いたニコラ・ヨキッチが、プレーオフに入っても持ち前のオールラウンドなパフォーマンスを続けている。
4勝3敗で下したサンアントニオ・スパーズとのシリーズではいずれも両チームトップとなる平均37.3分23.1得点12.1リバウンド9.1アシストに1.3スティールをマーク。フィールドゴール成功率でも48.8パーセントとまずまずの数字を記録。
ポートランド・トレイルブレイザーズとのウエスト準決勝でも、ヨキッチは2戦を終えて平均39.3分26.5得点11.5リバウンド6.5アシスト2.0スティール1.0ブロックと大活躍。得点はデイミアン・リラード(ブレイザーズ)と並んでシリーズトップタイ、リバウンドとアシストでは両チームトップの好成績でナゲッツをけん引。
第2戦は90-97で敗れてしまったものの、現地メディア『The Washington Post』へ「僕らにとって、なんだか変なゲームになった。相手チームは決していいプレーができていなかったんだ。率直な感想だけどね。本来、彼らは(第2戦以上に)もっといいプレーができるはずだ。だから、変な試合だし、変な日になったね」ともらしており、チームの戦力に自信を持っている。
ヨキッチはキャリア初のプレーオフでここまで9試合をプレー。平均23.9得点12.0リバウンド8.6アシスト1.4スティールと、平均トリプルダブルに近い驚異的なスタッツを残しており、計215得点108リバウンド77アシストをマーク。
『Basketball Reference』によると、単年のプレーオフで9試合に出場した選手が200得点100リバウンド75アシスト以上を記録したのはヨキッチが史上3人目だという。
これまでこの記録に到達したのは1962-63シーズンの“ビッグO”ことオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)、66-67シーズンのウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)のみ。ヨキッチは実に52年ぶりの快挙を達成しているのである。
ブレイザーズとのシリーズではショット全般の成功率においても絶好調と、申し分ないパフォーマンスを残すヨキッチ。5月4日(現地時間3日)に行われるシリーズ第3戦でも、ブレイザーズを相手に猛威を振るうことだろう。
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