KDとカズンズ不在も、グリーンは「グループとしてすごく自信がある」と言及
5月21日(現地時間20日)に行われたポートランド・トレイルブレイザーズとのウエスタン・カンファレンス・ファイナル第4戦に勝利し、ゴールデンステイト・ウォリアーズは早々とNBAファイナル進出を決めた。
24日(同23日)のチーム練習後、スティーブ・カーHCはチーム内でケガを負っているKDことケビン・デュラントとデマーカス・カズンズ、アンドレ・イグダーラの状況について、『ESPN』など複数の現地メディアへ語った。
まず、ヒューストン・ロケッツとのウエスト準決勝第5戦で右ふくらはぎを痛め、肉離れと診断されて欠場を続けているデュラントについて「我々は(ファイナルの)シリーズ中のどこかで、彼が復帰することだろうと見ている。だがこれはあくまで我々の考えであり、直感なんだ。実際、彼の復帰時期についてはまだ宙に浮いている状態だからね」とカーHC。
この日のチーム練習にデュラントの姿はなく、チームのメディカルスタッフによると、コート上のプレーについては依然としてクリアになっていないという。
デュラントは今年のプレーオフでリーグベストとなる平均34.2得点に5.2リバウンド4.9アシスト1.2スティール1.0ブロックを残しているものの、ファイナルに出場できたとしても、シリーズ途中になることが濃厚、というのが現状だ。
また、ロサンゼルス・クリッパーズとのファーストラウンド第2戦で左大腿四頭筋を断裂したカズンズについては、今季中に復帰できるかどうかは「可能性が低い」とカーHCは語っており、31日(同30日)に行われるファイナル初戦へ出場する可能性についても「宙に浮いたまま」とコメント。
もっとも、カズンズ自身は「以前よりもすごく良くなってる。僕は小規模な競争であれば、バスケットボールをプレーできると思う。(ケガをした当初よりは)ずっといい段階にある」と口にしており、本人はシリーズ途中で復帰できると見込んでいるようだ。
なお、ブレイザーズとの第4戦をふくらはぎの痛みのため欠場したイグダーラについては、24日(同23日)のチーム練習には不参加だったものの、カーHCはファイナル初戦には出場できると期待しているという。
とはいえ、今年のプレーオフで絶好調のドライモンド・グリーンは、デュラントやカズンズが不在でも現有戦力に自信を持っており、現状について自信満々にこう言い放った。
「ケビンが不在でも、俺は同じ気持ちを持ち続けていくだけさ。アグレッシブなプレーを保ち、ペースを上げるべくプッシュしていく。チームメートたちのためにプレーメイクするようにトライするさ。もちろん、(ファイナルは)決して簡単には行かないだろう。それでも、俺たちはグループとしてすごく自信がある。俺たちなら勝てると感じているんだ」。
ファイナルの相手となるのはミルウォーキー・バックスとトロント・ラプターズによるシリーズの勝者。24日(同23日)に第5戦が行われており、対戦相手が決まるのは最短でも26日(同25日)の第6戦終了後となる。
「シリーズ勝者が決まるまで、我々としてはしっかりと準備できないというのが現状。まずは自分たちの準備を続けて、相手が決まればその準備に取り掛かるさ」とカーHCが語ったように、ウォリアーズはまず選手それぞれのコンディションを整えつつ、チーム練習をしていくこととなる。