デュラントの戦列復帰は最短でシリーズ第4戦、ルーニーはシリーズ絶望と診断
6月5日(現地時間4日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズが6日(同5日)に行われる「NBAファイナル2019」第3戦を前に、チーム練習を行った。
第2戦で勝利したことで、ウォリアーズはシリーズ戦績を1勝1敗とし、ホームのオラクル・アリーナで2試合を行うこととなるのだが、依然としてベストメンバーで臨むことは厳しい状況にある。
右ふくらはぎの肉離れにより、ヒューストン・ロケッツとのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦から欠場を続けているKDことケビン・デュラントは、第3戦の欠場が決定。
チーム練習の場にデュラントの姿はあったものの、「彼はフロアには立っていない。彼が今日、ここに来たのはフィルム・セッションとケガの治療をするため。だが午後にはいくつかメニューをこなす予定だ。第3戦には欠場するが、(復帰に向けて)向上を続けているよ。何か進展があれば、随時更新していくつもりだ」とスティーブ・カーHC。
左ふくらはぎを痛めているアンドレ・イグダーラは第3戦に出場するものの、第2戦で右側の肋軟骨を骨折したビッグマンのケボン・ルーニーはシリーズ絶望。同じく第2戦の第4クォーターに左ハムストリング軽度の肉離れを起こしたクレイ・トンプソンは、現時点で出場できるかどうかは“Questionable(疑わしい)”となっている。
この日のチーム練習でシューティングをしていたトンプソンは、「たぶん、試合前の状態で(出場するかどうかを)決めることになると思う。でも僕個人としては、自分がプレーしていない中で試合を見るのはつらいね。明日のティップオフ前に、もっと良くなっているといいね」とコメント。
ショットが好調なトンプソンの復帰時期について慎重な構えを見せる指揮官
その一方で、カーHCは「彼のことだからきっと、『プレーする準備はできてる』と考えているだろうね。彼はどんな時でもそう言っている。トレーニングスタッフが何も心配なくプレーできると判断すれば、(第3戦に)出場するだろう。だがリスクがある場合、今後数日間を治療する時間にあてて、第4戦で出場できるようになるといいね。現状では文字通り“day to day(その日の状況次第)”だ」と慎重な構えを見せている。
トロント・ラプターズとのファイナル第2戦を終えた時点で、トンプソンはステフィン・カリー(平均28.5得点)に次ぐチーム2位の平均23.0得点に5.0リバウンド3.0アシストを記録中。第2戦ではラプターズペースとなる中で高確率にショットを沈めており、勝利には不可欠な存在なのは間違いない。それはトンプソンがシリーズ平均でフィールドゴール成功率52.9パーセント、3ポイント成功率58.3パーセントというすばらしい数字を残していることからも明らかだ。
とはいえ、「僕が出場できるかどうかは彼ら(トレーニングスタッフ)にかかっている。もしどこか痛みがあれば、欠場することになると思う。このシリーズは長くなりそうだし、第3戦に出場したがためにシリーズ全体を欠場することになるくらいに悪化させたくはないからね」とトンプソンは言う。
もし仮にトンプソンが第3戦へ出場できたとしても、ベストコンディションは望めない。そのため、ウォリアーズはカリー、ドレイモンド・グリーン、デマーカス・カズンズを中心に戦っていくことになりそうだ。
特に第2戦で11得点10リバウンドのダブルダブルに6アシスト2ブロックとマルチな成績を残したカズンズは、ラプターズにとって要注意選手と言っていいだろう。