チーム側から「最優先ではないと言われた」ともらしたルビオの移籍は濃厚?
キャリア8シーズン目となった今季。ユタ・ジャズ在籍2年目となったリッキー・ルビオは、先発ポイントガードとしてレギュラーシーズンに68試合出場、平均27.9分でキャリアハイの12.7得点を挙げたほか、3.6リバウンド6.1アシスト1.3スティールをマーク。
ウエスタン・カンファレンス5位の50勝32敗を挙げたジャズは、ヒューストン・ロケッツとのプレーオフ1回戦に挑むも5戦で敗退。ルビオはエースのドノバン・ミッチェル(シリーズ平均38.6分21.4得点)に次ぐ33.5分15.4得点にシリーズベストの8.6アシスト、チームトップの2.4スティールを残して今季を終えた。
スペインの至宝として鳴り物入りでNBAデビューを飾ってから8年。ルビオはゲームメイクに秀でたパス優先型の司令塔としてキャリアを積んできたのである。
今夏、ルビオは制限なしフリーエージェント(FA)となるのだが、来季はジャズ以外のチームの一員として開幕を迎える可能性が高そうだ。
というのも、6月4日(現地時間3日)に地元メディア『The Salt Lake Tribune』へ掲載された記事の中で、ルビオは「(チーム側が)知らせてくれたんだ。彼らにとって、僕(との再契約)は最優先事項ではないとね。だから、僕はほかのオプションを探さないといけない」ともらしていたからである。
ルビオの今季年俸は1,480万ドル(約15億9,840万円)。現状維持あるいは減俸であれば、ジャズはルビオと契約するキャップスペースがあるのだが、チーム側としてはミッチェルに次ぐ強力なスコアラー獲得を最優先に考えているのかもしれない。
「シーズンが終わり、FA戦線がやってきたら、僕はどこへ行きたいのか、どこなら行くことができるのかを考え始めるよ」とルビオはソルトレイクシティのメディアへ切り出すと、自身の考えをこう明かした。
「僕が重要だと思っているのは、自分にとってベストな状況を模索するということ。コーチやチームも含めて、僕は幸せになりたいんだ。だから自分のパフォーマンス面と幸せであるかという点でベストな状況を見つけていく」。
はたして、ルビオは来季どのチームでプレーすることになるのか。その中で、一昨季までの6シーズンを過ごした古巣ミネソタ・ティンバーウルブズへ復帰する可能性もありそうだ。