2019.08.20
今季ウエスタン・カンファレンス5位の50勝32敗を挙げたユタ・ジャズは、ヒューストン・ロケッツとのプレーオフ1回戦に臨むも、1勝4敗で敗退。
ロケッツとのシリーズにおいて、ジャズはチーム全体でフィールドゴール成功率40.0パーセント、3ポイント成功率26.3パーセントと得点面で相手を圧倒できなかった。2年目のエース、ドノバン・ミッチェルがシリーズ平均21.4得点を残すも、ほかに平均16.0得点以上を記録した選手は皆無だった。
今夏、ジャズはデリック・フェイバーズがチームオプション、リッキー・ルビオが制限なしフリーエージェント(FA)となる。ディフェンス面で貴重な働きを見せるフェイバーズと、ロケッツとのシリーズでチーム2位の平均15.4得点を挙げたルビオをチームに残し、既存戦力で来季を迎える選択肢もあるが、オフェンス面でミッチェルに次ぐスコアラーが欲しいというのが正直なところだろう。
リーグの情報筋が現地メディア『The Athletic』へ伝えたところによると、ジャズが今夏のターゲットに挙げているのがトバイアス・ハリスだという。
キャリア8シーズン目の今季、ハリスはロサンゼルス・クリッパーズでキャリアハイとなる平均20.9得点を記録するも、今年2月のトレードデッドラインでフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ移籍。
ハリスは206センチのフォワードで、ペリメーターからショットを決めるだけでなく、バラエティ豊富な得点レパートリーを持ち、高精度の3ポイントシュートも魅力の1つ。
プレーオフのファーストラウンドで戦ったブルックリン・ネッツとのシリーズでは、チーム2位の平均17.6得点に8.8リバウンド4.2アシスト1.2スティールをマーク。トロント・ラプターズとのカンファレンス・セミファイナルでは5戦を終えて平均13.4得点9.2リバウンド3.8アシストを残している。
今季終了後に制限なしFAとなるハリスに対して、シクサーズは5年のマックス契約を提示できるものの、ジミー・バトラーがプレーヤーオプションを破棄して制限なしFAとなることが確実視されている。そのため、バトラーがマックス契約を要求する可能性が高く、シクサーズは来季に向けてロースターを整備していく可能性が高い。
ジャズとしては、26歳と働きざかりのハリスを獲得できれば2番手のスコアラーとして上々だろう。現時点でジャズがハリスを獲得できる保障はどこにもないものの、少なくともそのチャンスは十分あると言っていいはずだ。
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