2019.04.25

ドラフト下位指名をモチベーションに、年々成長を続けてきたルディ・ゴベア

2013年のドラフトをモチベーションにしていると明かしたゴベア[写真]=Getty Images
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プレーオフでは2年連続でロケッツの前に5戦で敗れ去ったジャズ

 4月25日(現地時間24日)に行われたヒューストン・ロケッツとのファーストラウンド第5戦。1勝3敗と崖っぷちのユタ・ジャズは、ロケッツと接戦を演じたものの、最終スコア93-100で敗戦。1勝4敗で今シーズンを終えた。

 これにより、ジャズは昨年のカンファレンス・セミファイナル(1勝4敗)に続き、今年のプレーオフでもロケッツの前に散ることとなった。

今季最終戦となったロケッツとの第5戦。ゴベアは出場時間帯における得失点差でチームワーストの-15に終わってしまった[写真]=Getty Images

 昨季最優秀ディフェンシブプレーヤー賞を獲得したルディ・ゴベアは、シリーズ初戦で22得点12リバウンドを挙げるも、翌第2戦から徐々に成績がダウン。第3戦では7ブロックと猛威を振るうもチームは惜敗。唯一勝利を手にした第4戦でもわずか4得点。9リバウンド3ブロックを残したとはいえ、レギュラーシーズンで挙げた平均15.9得点12.9リバウンド2.3ブロックには及ばず。

 第5戦でもロケッツのディフェンスの前に思うようなプレーはできず、9得点10リバウンド2ブロックと、不完全燃焼に終わった。

 216センチの高さと長さを誇るゴベアは、フランス出身の26歳。キャリア6年目の今季は、オールスター候補にも名が挙がるほどの活躍を見せていたが、ヘッドコーチによるリザーブ推薦に落選し、悔し涙を流した。

ドラフトの低評価を覆すべく成長を続けるゴベア、来季こそ球宴選出なるか?

 だがゴベアのキャリアはまだまだ続く。年々成長を続けるビッグマンは、最大のモチベーションとして「NBAドラフト」を挙げていたので紹介したい。

 25日(同24日)に公開された現地メディア『Bleacher Report』の“Take It There”に出演したゴベアは、ドラフトのことをこう振り返っていた。

「僕は27位でドラフト指名されたんだ。あまりにも低かったから、さすがにちょっとイライラしたよ」。

 2013年のドラフトは、全体1位でアンソニー・ベネット(現未所属)、2位にビクター・オラディポ(現インディアナ・ペイサーズ)、3位にはオットー・ポーターJr.(現シカゴ・ブルズ)が指名されたものの、上位10位指名選手の中で、今季までの6シーズンにオールスター出場を果たしたのはオラディポのみ。

 それでも、全体10位でCJ・マッカラム(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、12位でスティーブン・アダムズ(オクラホマシティ・サンダー)、15位には今季のMVP筆頭候補ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が指名されており、ここまでで最も成功を収めた選手は文句なしにアデトクンボとなる。

 だが全体的に見ると、お世辞にも豊作だったとは言えない。だからこそ、ゴベアは今でもドラフト当時のことをモチベーションにしているという。

「自分にとって、そのことが自分自身を奮い立たせるものになっているんだと思う。ドラフトで僕を指名しなかった人たちに対してもね」。

 ゴベアと同様に、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)も12年のドラフト2巡目全体35位という屈辱的な評価を受け、それをモチベーションにしてオールスターの常連選手へと上りつめた。

 2年連続でロケッツにプレーオフで敗れたこと、今季オールスターに選ばれなかったことを新たなモチベーションとし、ゴベアが来季さらなる躍進を遂げると期待したい。

ゴベアには今季味わった悔しい思いをモチベーションに変えてもらい、来季そのうっぷんを晴らしてほしいところだ[写真]=Getty Images

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