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2018-19シーズンのインディアナ・ペイサーズは、イースタン・カンファレンス5位の48勝34敗を挙げてプレーオフに進出するも、ボストン・セルティックスの前に4連敗を喫し、4年連続のファーストラウンド敗退となった。
ペイサーズにとって大きく響いたのが、エースのビクター・オラディポ不在だろう。昨季オールスターに初選出され、最優秀躍進選手賞(MIP)も獲得したオラディポは、今季平均31.9分18.8得点5.6リバウンド5.2アシスト1.7スティールを挙げるも、今年1月下旬に右膝の四頭筋腱を断裂してしまい今季絶望。
セルティックスとのシリーズではボーヤン・ボグダノビッチが平均18.0得点、タイリーク・エバンスが平均15.3得点を挙げるなど計4選手が2ケタ得点を奪うも、チーム全体でフィールドゴール成功率40.1パーセントに終わり、1勝もできずにシーズンを終えた。
5月2日(現地時間1日)に行われた会見で、ペイサーズのケビン・プリチャードGMはオラディポの復帰時期が未定と明かすと共に、今夏の補強プランについてこのように語っていた。
「我々はもっと速いゲームをしたい。だから私は鋭いドライブができ、選手たち(の得点機会)をクリエートできる選手を獲得したいと思ってる。私はすばらしいパッシングチームが大好きなんだ」。
今夏、ペイサーズはボグダノビッチを筆頭にサディアス・ヤング、エバンス、ダレン・コリソン、コリー・ジョセフ、ウェスリー・マシューズといった主力がそろって制限なしフリーエージェント(FA)となる。
来季も契約下にある主力はオラディポとマイルズ・ターナー、ドマンタス・サボニスくらいで、今夏大幅にロースターが変わる可能性を大いに秘めていると言っていいだろう。プリチャードGMは今夏、新たなパサーあるいはクリエーターを加えようとしているという。
「パスというのは(チーム内に)伝染するもの。今シーズン、我々は非常にいいボールムーブを見せていた。我々はアンセルフィッシュなチームなんだ。でももしこのチームがビクターと共にもう1人のパサーあるいはクリエーターを加えることができれば、選手たちに数多くの得点機会を与えることができるはずだ」とプリチャードGMは言う。
今夏FAになるガードの中で、パサーあるいはクリエーターとして浮かび上がるのは、ディアンジェロ・ラッセル(ブルックリン・ネッツ)やゴラン・ドラギッチ(マイアミ・ヒート)、マルコム・ブログドン(ミルウォーキー・バックス)、リッキー・ルビオ(ユタ・ジャズ)、エルフリッド・ペイトン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)といった選手たち。
といっても、この中で制限なしFAとなるのはルビオとペイトンのみで、ラッセルとブログドンは制限付きFA、ドラギッチはプレーヤーオプションを破棄した場合という条件が付く。そのため、ペイサーズは大金を使って制限付きFAの選手を強奪して来季を迎えるプランを立てているのかもしれない。
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