ラプターズとのシリーズではチームトップの得点とアシストを記録してけん引
6月15日(現地時間14日)、現地メディア『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ記者が、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジミー・バトラーが来季のプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になるだろうと報じた。
ミネソタ・ティンバーウルブズで今季開幕を迎えたバトラーは、昨年11月中旬にトレードでシクサーズに加入。試合終盤にビッグショットをいくつも沈めただけでなく、第4クォーターではボールコントロールからプレーメイクをこなすなど、シクサーズに不可欠な選手として活躍。
2チームでプレーした今季、バトラーは計65試合に出場。平均33.6分18.7得点5.3リバウンド4.0アシスト1.9スティールをマーク。プレーオフでは今季の覇者トロント・ラプターズとのカンファレンス・セミファイナルで、最終戦までもつれる激戦を演じ、いずれもチームトップとなる平均22.0得点5.6アシストに加えて、7.0リバウンド1.0スティールでシクサーズをけん引した。
シクサーズは今夏、バトラー、トバイアス・ハリス、JJ・レディックというスターターの3選手が制限なしFAとなるだけでなく、ボバン・マリヤノビッチやマイク・スコット、アミア・ジョンソンといった選手たちもFAとなる。
これまでのキャリアで4度のオールスター選出、2度のオールNBAチーム選出、4度のオールディフェンシブチーム選出を誇る攻防兼備の万能戦士バトラーは、闘争心を前面に押し出したプレーが特徴の好選手。
今年9月に30歳を迎えるバトラーにとって、今夏は高額契約を結ぶラストチャンスになる可能性が高いため、慎重に契約先を選んでいくことになりそう。
といっても、複数の現地メディアによる情報を整理すると、現時点ではシクサーズとの再契約が濃厚だ。7月1日(同6月30日)からスタートするFA戦線で、バトラーは他チームと契約すると最大4年1億4,000万ドル(約151億2,000万円)の契約なのだが、シクサーズと再契約を結ぶこととなれば。最大5年1億9,000万ドル(約205億2,000万円)を手にすることができる。
シクサーズとしても、ジョエル・エンビード、ベン・シモンズというヤングコアをサポートするスター選手として、バトラーとの再契約を望んでいるようだ。