多彩なスキルを持つガソルの残留で、来季もシアカムやイバカとの併用が可能に
6月27日(現地時間26日)、トロント・ラプターズのビッグマン、マルク・ガソルが来季のプレーヤーオプション(PO)を行使し、残留することが明らかとなった。
これにより、ガソルは来季契約の約2,560万ドル(約27億3,920万円)を受け取り、2020年夏に制限なしフリーエージェント(FA)となる。
キャリア11シーズン目となった18-19シーズン、ガソルはメンフィス・グリズリーズで53試合に出場し、平均33.7分15.7得点8.6リバウンド4.7アシスト1.1スティール1.2ブロックを記録。
今年2月のトレードデッドラインでラプターズへ移籍すると、26試合(うち先発は19試合)に出場。平均24.9分9.1得点6.6リバウンド3.9アシスト0.9スティール0.9ブロックをマークし、3ポイント成功率では44.2パーセントという高確率を残した。
プレーオフでは全24試合で先発センターを務め、平均30.6分9.4得点6.4リバウンド3.0アシスト0.9スティール1.1ブロックをたたき出し、ラプターズのフランチャイズ史上初の優勝に貢献。
これまでのキャリアで、ガソルは3度のオールスター選出に加え、13年には最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)を獲得した実績を持ち、オールNBAチームには2度、オールディフェンシブチームにも1度選ばれた攻防兼備のビッグマン。
来年1月末に35歳となるガソルにとって、POを破棄して制限なしFAになったとしても、現行契約を上回るサラリーを手にすることは厳しかった。そのため、POを行使して残留を決断したことは、賢明な判断だったのかもしれない。
ラプターズはカワイ・レナードがPOを破棄して制限なしFA、ダニー・グリーンも制限なしFAと、今季スターターを務めた2選手との再契約が残っているものの、ガソル、パスカル・シアカム、サージ・イバカというフロントコートをキープすることができたことは来季に向けて大きな収穫になったと言っていいだろう。