マブスとの再契約が確実視されているポルジンギス、今夏はドンチッチと猛練習か?

キャリア4年目の今季をケガのため全休したポルジンギス[写真]=Getty Images

「彼の持つ万能性が大好きなんだ」とカーライルHCも絶賛するポルジンギス

 2018-19シーズン途中にニューヨーク・ニックスからダラス・マーベリックスへと移籍したクリスタプス・ポルジンギスは、昨年2月上旬に左膝の前十字靭帯を断裂していたため、同シーズンは全休となった。

 昨季ケガをする前まで、ポルジンギスは平均22.7得点6.6リバウンド1.2アシスト2.4ブロックを残し、オールスターにも選出されていた有望株だった。221センチ108キロのオールラウンダー、ポルジンギス(23歳)は今夏制限付きフリーエージェント(FA)となることもあり、大きな注目を集めていることは言うまでもない。

 だがポルジンギスが今夏移籍する可能性は皆無に等しい。マブスとは相思相愛の関係を構築しているため、7月1日(現地時間6月30日)のFA交渉解禁後、ポルジンギスはマブスと5年1億5,800万ドル(約169億600万円)という長期高額契約を結ぶことが確実視されている。

 来季のマブスは、今季の新人王となったルカ・ドンチッチとポルジンギスを中心に戦っていくプランですでに動き出している。6月15日(同14日)に『Mavs.com』へ掲載された記事の中で、リック・カーライルHC(ヘッドコーチ)はポルジンギスの起用法についてこんな言葉を残していた。

「彼は4番(パワーフォワード)と5番(センター)でプレーすることになるだろうね。オフェンスでは大部分を4番、ディフェンスでは5番で何度かプレーすることになる。相手チームとのマッチアップ次第となるだろう。私は彼の持つ万能性が大好きなんだ。オフェンスと同様に、ディフェンス面でもね」。

 スロベニア出身のドンチッチと、ラトビア出身のポルジンギスによる“インターナショナルデュオ”は、カーライルHCにとっても魅力的に映っているようだ。

 ポルジンギスと親しい情報筋が地元メディア『Dallas Morning News』へ語ったところによると、ポルジンギスは今夏の優先事項として、マブスとなるべく早く長期契約を結ぶこと、そして今夏多くの時間をドンチッチと共にトレーニングに明け暮れることだという。

今夏のポルジンギス(左)はドンチッチ(右)と一緒にトレーニングを行うようだ[写真]=Getty Images

今夏のFA戦線でマブスが狙うのはディフェンス巧者のパトリック・ベバリー

 ダーク・ノビツキーは引退してしまったものの、今夏のマブスにはキャップスペースが多く残っており、即戦力となる実力者を加えることが可能。現在、その候補に挙がっているのはパトリック・ベバリーだ。

 185センチ83キロのガードは、キャリアを通してケガに悩まされてきたものの、どう猛なディフェンスに定評があり、ここ4シーズンは3ポイント成功率がいずれも38パーセント以上と高確率を残している。

 ベバリーは今夏、3年4,000万ドル(約42億8,000万円)以上の契約を求めていると『Sacramento Bee』が報じているものの、マブスはその条件をクリアできるチームの1つ。さらに、代理人がドンチッチと同じ『BDA Sports Management』の人物であることも好都合。マブスはベバリーがチームに「完璧にフィットする」と見ており、マブス加入の可能性は十分ありそうだ。

 今年のプレーオフでは、ケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とのマッチアップでも奮闘したベバリー。激しい闘争心を持つ男は、ドンチッチとポルジンギス率いるマブスにタフネスとアウトサイドシュートを持ち込むことができるだろう。

今夏マブスがターゲットにしているベバリー[写真]=Getty Images

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