今季平均11.2得点6.0アシストを記録したダレン・コリソンが31歳でNBA引退を表明

31歳でNBAから引退することを発表したコリソン[写真]=Getty Images

人生において、家族と信仰がバスケットボールを上回るものになったと言及

 6月29日(現地時間28日)、ダレン・コリソン(31歳)が『The Undefeated』を通じてNBAから引退することを発表した。

 183センチ79キロのコリソンは、キャリア10シーズン目を終えたベテランポイントガード(PG)。UCLAで4年間プレーし、2009年ドラフト1巡目21位でニューオーリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)から指名されると、ホーネッツ、インディアナ・ペイサーズ、ダラス・マーベリックス、ロサンゼルス・クリッパーズ、サクラメント・キングスに所属。ここ2シーズンはペイサーズで先発PGを務めていた。

 18-19シーズン。コリソンは76試合に出場し、平均28.2分11.2得点3.1リバウンド6.0アシスト1.4スティールに1.6ターンオーバーと、堅実な働きを見せていた。平均アシストはキャリアベストで、3ポイント成功率40.7パーセントと高水準のプレーを披露。

 今夏制限なしフリーエージェント(FA)となるコリソンは、4月下旬に「この夏、僕には大きなプランがある。31歳として、僕はすごくいい成績でシーズンを終えることができた。自分のことを誇りに思ってるよ。自分にとってはできるかぎり、ベストな形だったと思う」と『Boston Globe』へ意味深なコメントを残していたのだが、引退すると予想していた人は皆無だったに違いない。

ミスが少ない堅実な司令塔として活躍したコリソン。ここ4シーズン連続で3ポイント成功率は4割を超えていた[写真]=Getty Images

 事実、コリソンには複数のチームが獲得に関心を示しており、陰の人気FAという評価もあった。そんな中、コリソンは引退した理由について、『The Undefeated』へこのように語っている。

「僕にとって、バスケットボールというのは子どもの頃から人生そのものだった。ゲームでプレーすることよりも楽しいと思えることを、自分自身で見つけ出すことは想像できなかったんだ。でもバスケットボールを愛している中で、僕はより大切なことを知ることができた。それが家族と自分の信仰だったのさ」。

 コリソンはバスケットボールをプレーする傍ら、多くの慈善活動へ精力的に参加し、エホバの証人の1人として、信仰心が強くなっていったという。コリソンはこう続けていた。

「僕はエホバの証人を信仰している。僕にとって、信仰は自分のすべてを意味するんだ。ボランティアとして周囲の人たちを手助けし、牧師として世界で行われている活動に参加することは、ものすごい喜びを得ることができる。この喜びに勝るものはないと感じているんだ。だから僕は、NBAから引退することを決断した」。

 コリソンはキャリア10シーズンで通算708試合(うち先発は518試合)に出場し、平均29.4分12.5得点2.7リバウンド5.0アシスト1.2スティールを残し、31歳という若さで引退。

 今後は自身が決断した新たな道へと進むこととなる。これまでNBAのコート上で魅せてくれた好プレーの数々に感謝しつつ、今後のキャリアを満喫してほしいところだ。

ラストゲームとなったセルティックスとのプレーオフ1回戦の第4戦。コリソンは19得点6リバウンド5アシストを挙げていた[写真]=Getty Images

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